兵庫県第三者委員会の報告書で明らかになったのは信じられないほどのぬるま湯体制だった。
パワハラ認定の要素として挙げられた項目の中に知事の舌打ちやため息というものが挙げられた。
は?そんなものがパワハラになるのか?
だとしたら野球中継で選手がチョンボをしたときにため息をついたり、舌打ちをした監督の映像が抜かれたりしているが、あれもパワハラになるのか?
実に現実を無視した法律家のばかばかしいくらいの見解だ。
舌打ちやため息などで就労意欲のなくなる県職員にははっきり言ってさっさとやめたほうがいい。税金の無駄遣い以外の何物でもない。
斎藤知事に拒否反応を示しているのは職員でも50代以上が多く若手職員はむしろ改革に意欲的だとか。50代以上といえば貝原、井戸体制の産物だ。しかしその体制の下で森林業などで分かるように赤字が膨大になったがそれを放置して偽りの数字を報告してごまかしていた。
彼らが貝原井戸体制のぬるま湯の中でどっぷりつかっていたのは明らかだ。百条委員会で斎藤知事の人格攻撃をした上野議員は67歳。井戸体制でのぬるま湯県職員との交流もあったがゆえに苦情を耳にしていたのだろう。
舌打ちくらいで仕事ができないというならもはや使えない職員である。辞めろ辞めろ辞めろ。県民の税金を己の懐に入れていた県職員は県庁にとってがん細胞である。舌打ちされたなら己の不徳を反省し、克己心を培って県職を全うすべきなのが大人の姿である。
報告書には職員が知事に無断で事を運んだことで知事の怒りを買ったという記述もある。これはいいかえれば以前の井戸体制では、知事に報告しないで事を運んでいた習慣があったからであろう。このことは井戸が仕事をしていなかったことを意味する。つまり知事が監督しない中で上級職員が仕事をしていたことが明確になった。風通しの悪さはむしろ井戸知事時代の件の業務であった。風通しの良さとは知事が状況を把握していることだ。
さてこのことではっきりわかったのはコロナ対策で「井戸起きろ」と世間に揶揄されたこともわかる。おそらく県の衛生関連業務は主として職員がおこない、井戸知事に情報を挙げなかった、もしくは井戸に挙げても判断力がないことを知っていたからだろう。要するに井戸が無能だったと県職員は思っていたわけだ。そこへ有能な斎藤知事が赴任した。それで知事を操れないと思った県職上層部が不満を持っていたのだろう。
井戸知事時代の県庁が腐敗していたことがこの報告書で分かった。そりゃ反感を買うわなあ。
彼らにとっては斎藤知事が2年で、阪神淡路大震災で大打撃を受けた兵庫県の財政を29年ぶりに回復させたことなどどうでもいいのである。
菅野も横田も尾形も村瀬も橋下も西脇も郷原も若狭も亀井も子守も伊藤傑も立岩陽一郎も谷原も玉川徹も羽鳥も上野英一も渡瀬も竹内も庄本も丸尾も越田も奥谷も藤本百男も四海もTBSもMBSも関テレもNHKも神戸新聞も産経新聞も、とにかくほかの反斎藤グループにとって、斎藤知事の業績などどうでもいいのである。
第三者委員会藤本委員長のあの優し気な態度はぬるま湯体制を助長する資質だったわけだ。彼の言い分が通るなら組織に赤字は永久に脱却できず、ますます広がり深まるばかりだろう。
