柔道団体決勝戦で角田夏実選手が2階級上の相手に巴投げを決めたシーン。
柔道における階級差は阿部一二三選手ですらも決勝戦で一階級上の相手選手にてこずり最後は一本を取られました。
相手側に指導がなかなか入らないので阿部選手が勝っていたという声もありますが、問題はそこではないのです。
阿部選手の技が決まらなかったということです。
それなのに角田選手は2階級も上の選手に決めたのです。
しかも相手が徹底的に巴投げを警戒しているのに伝家の宝刀が一閃したのです。
鳥肌が立ちました。やはり柔道の技が決まるシーンはかっこいい。
2階級も上の選手に勝つなどというのはまさに柔よく剛を制すの言葉そのままです。
(これならリネール選手相手には165㎏までブクブク太った斎藤選手よりも村尾三四郎選手のほうがよかった気がしますね。村尾選手は斎藤選手に勝った実績もありますし。斎藤選手にかけたコーチ陣にその責があります。個人戦の様子で斎藤選手が世界に通用しないことはわかったはずなのに。)
巴投げはほかの多くの選手も試みましたが決まったのを見たことがありません。
岸田首相が電話で祝福した際に、巴投げの角田そのままでした。
かつてオリンピックで警戒されている得意技をそれでも決めた選手といえば、
バルセロナ五輪での古賀選手の一本背負いでしたがそれ以来のものでした。
