今年の24時間テレビで加山雄三が谷村新司が回復ままならぬ病床にいるかのようにエールを送っていたので、その時から訃報を予期していました。79歳ですか。
谷村新司の曲で好きなのは「昴」はもちろんですが、カラオケでは必ず歌っていたのがアリス時代の「チャンピオン」でした。衰え行くチャンピオンはたとえベルトを譲っても、その生き方に悔いはないというのが、当時エホバの証人だった自分と重ねるところがあったからです。
偉大なシンガーソングライターとは言え、冷静に見て人々の心に残る名曲はそれほどなかった気がします。それでもアリス全盛時代を知っている時代の移り変わりを感じますね。
私の青春時代を彩ったシンガーには大瀧詠一もいますが、その歌い方が好きでしたね。この人は享年65歳でしたがやはりA LONG VACATIONが印象的でした。どの曲も名曲でしたが、さらばシベリア鉄道がカラオケでの定番でした。
同時代では女性シンガーで忘れてならないのは松任谷由実と中島みゆきです。ユーミンはいま69歳、中島みゆきは71歳です。このお二人はヒット曲は数知れませんがあえてユーミンの曲でベスト1を挙げるとすれば卒業写真ですね。この曲は涙が出ます。卒業写真はカラオケではいつも女性に歌ってもらいました。歌の上手な女性が歌うと涙が出てくるのです。
アリスとともに人気があったのはサザンでした。桑田佳祐は71歳。いまだ元気ですね。勝手にシンドバットが好きじゃなかったですが、栞のテーマとTSUNAMIをカラオケでは歌っていました。
そういった中で、もし訃報を聞くと私の身体の一部が崩れるような気がするのは小田和正ですね。76歳です。以前コンサートで「『小田サ~ン、いつまでも元気でいてくださいね~』という声を聴き『ああ、いつの間にかそういう心配をかける年になったのか』と思いました。」と言って笑わせていました。
小田和正はOFF COURSEのグループ名通り、メディアにはほとんど登場せず歌番組にも一切出ませんでした。まあジャニーズのようなプロダクションが幅を利かすようなテレビ局など目もくれないところにひたすら共感しましたね。NHKが紅白でジャニーズの代わりに小田和正を起用するとかいう噂もあるそうですが、まあ相手にされることはないでしょう。ジャニタレの穴埋めに起用されるだなんてON COURSEになります。
小田サウンドは街中で流れる曲でも少し聞くと「あ、これは?」と思えるほど特徴のあるものです。それだけにはまると離れられません。