映画やドラマでの出演俳優が不祥事を起こすと、過去の出演作品が配信停止になったり、上演中止や延期などがごく普通に行われます。その不祥事を起こした俳優が主演でもないのにです。
こういった風習は、非常に懸念されるものです。これは全否定思考の表れの一つだからです。
門田隆将が、「これは高校野球で部員の不祥事があると、連帯責任で対外試合禁止などの処置がとられるのと同じだ。」と言いましたが、問題はなぜそれが間違っているかに対して理路整然とした弁論はしていません。
洋画などを見ていると、出演俳優や女優が薬物におぼれた例は枚挙にいとまがありません。オズの魔法使いのジュディ・ガーランド、そのほかアンジェリナジョリー、ホイットニー―ヒューストン、チャーリーシーンなどもそうです。
では彼らの映画やドラマは配信停止になっているのでしょうか。むしろ薬物中毒者を病人とみなし克服した人たちの復帰の道を模索します。
大体テレビ局や映画界などでは裏では、倫理的に堕落したことをスタッフには行っている人もいるでしょう。表ざたにならないだけです。報道関係者もまたしかりです。
薬物使用者に対しては相応の処罰と治療が必要であり、一定期間にわたり、謹慎もやむをえないでしょうが、作品そのもののまでお蔵入りになるなんて馬鹿げています。