政府転覆を狙ったものではなく、ショイグとゲラシモフを政府中枢から追い出すことだったのでそういうのを反乱というのだろうか。プリゴジンは君側の奸を取り除いてプーチンへの忠節心を全うしたいと思っていたわけだ。
日本ではプリゴジンの乱が未遂に終わったことを残念に思う人もいますが、プリゴジン率いるワグネルは目に余る残虐行為も行う部隊ということでもしプリゴジンの乱が成功していたらと思うと肝が冷えます。
できればワグネルがロシア正規軍によって全滅し、弱体化したロシア軍に自由ロシア軍が攻勢に出るという展開であってほしかったです。
まあ1905年に日論戦争で日本が勝ったのも、サンクトべテルでロシア第一革命が起こって、極東まで手が回らなかった結果です。それの一員となったのが当時の日本のスパイ活動ともいわれています。
ロシア国内での混乱が、プリゴジンの乱が引き金になったまともなロシア人が混乱を生じさせればウクライナ戦争も集結するのではないかとすら思えます。
ただプリゴジンの乱でプーチン政権が弱くなったという見立てもありますが、日本では二・二六事件という内乱が生じその結果、軍が力を持ったこともありましたように、果たしてプーチン政権が弱くなったかどうかはわかりませんね。