スタンガンは相手を思うままにすることができます。これは薬物使用と同様に、準強制性交犯罪の際にも使用されるほど自分の意図を遂げたい人間が用いる道具です。
ものみの塔広報は、「同情する」と軽く言いましたが、事態はその言葉で片付けることができないほど深刻だったのですが、その深刻さが理解できないので簡単に済ませようとしています。自分たちの責任は回避したままですからね。まったくもって人でなし宗教指導者と言っていいでしょう。
暴力による服従のさせ方はその人の人格を破壊することはよく知られています。
いわゆる完全服従を要求する場合本人の意思や感情などは全く無視し、
常軌を逸して徹底的に体罰を加えます。
これはスタンガンによる絶対服従を要求するのと酷似します。
エホバの証人輸血事件を扱った「説得」という本の中には親同士が「効果的な鞭」について話し合っており、それを子供が横で聞いているという描写があります。
子供にとっては恐怖の時間ということが書いてあったと思います。
これはしかしこの会衆だけの特異な例ではなく当時はどこでもありました。
私はJWになったころ、ある姉妹の家に見慣れぬ皮ひもがあったのを覚えています。
これは何ですかと尋ねると「鞭です。」という答えです。
「犬でも飼っているんですか?」と聞くと「何を言っているんですか、兄弟、子供に与える鞭ですよ。」という答えが返ってきました。
非常に違和感を感じました。
姉妹たちの会話では「ゴムホースが最も効くのよ。みみずばれになりますから。自分でたたいてそうだったわ。たたいた後まとわりつくからね。」
紛れもなく実の母親の言葉です。
仮にもし自分の子どもが他人に同じことをされたら平静でいられるでしょうか。
私は当時スタンガンが安易に手に入るものだったらそれを使っていた親がいると思うくらいの風潮でした。
集会や大会は子供の泣き声が鳴り響く場所でありとても落ち着いて聞ける場所ではありません。
2~3歳の幼児が親に抱きかかえられて外へ出るときのゆがんだ顔と親の厳しい表情が忘れられません。
そして一方でそれを見てうなづいている長老やベテラン姉妹たちの表情もです。
JWの場合ハルマゲドンで多くの人が滅ぼされると確信していますのでこの程度のことはあるいは平気な精神構造なのかもしれません。
組織は大会会場で子供が熱心にノートを取りプログラムに聞き入っている姿を称賛する記事を掲載ししていますがその背後にあるのはこういうことがあったからこそです。
しかしスタンガンによる監禁は人格を破壊するだけではありません。
また強力な他者依存を育み自分一人では歩けない行動できない結果となります。
同時に強烈な洗脳が施されます。そしてその洗脳に染まった報いは特権と人からの賞賛です。
まさに天国と地獄の差があります。
これはいやいやでも信仰がなくても信仰があるふりをするように子供を育てます。
出版物では表裏のない生活をするように書いてありますが、
実は過度な鞭こそそういう子どもを育てました。
しかし多くの巡回や特開は親になった経験がありませんからそういうことがわかりません。
これはいかに洞察力があるように見えても彼らが人間というものに対し浅薄な理解しか持ち合わせていないことにもなります。
しかし・・残念ながら巡回の言葉は神の声と信じ切っている親はその愚かさを露呈し続けました。
私は幼いころ父親に悪いことをしたときにはビンタを受けました。
もちろんJW家庭ではありません。
でもそれは私の人格を損なうものではなく、むしろ自尊心を与えてくれました。
親は自分を一人の人間として認めてくれているという思いもありました。
ビンタは一発だけでした。
またそれも数か月に一回ていどでした。それで十分でした。
闘魂ビンタみたいなものでしょうか。
ですからJWの親の数十発の鞭はあまりにもおかしいと思いました。
座ることができないほどお尻を鞭打つなど異常としか思えませんでした。
しかもゴムホースだなんて。屈辱以外の何物でもありません。
終わりの日には人々が自然の情愛を持たなくなると書いてありますが、
このスタンガン効果を持つ過度な鞭は自ら進んでそのような種類の親になっていったわけです。
結果は何をもたらしましたか。
神に対して猛烈な憎しみを持つ子供を量産したことです。
私はそれこそ統治体の裏表のある指導が目的としたことだと思います。
実で判断するとはそういうことです。
でもその鞭によって訓練されて組織にとどまり立派な兄弟姉妹も数多くいるではありませんかという人もいるでしょう。
それに対する考察は後程いたします。