エホバの証人の場合一般信者と指導部は全く別の種類のものと捉えたほうがわかりやすいでしょう。これはオウム真理教や旧統一教会などにも当てはまるかもしれません。
エホバの証人でいうならば、普通の一般信者はものみの塔の出版物に書かれている道徳的指針や創造者を賛美する言葉に惹かれることが多いですね。確かに創造者に注目させる言葉を統治体成員や支部委員、巡回監督などは言います。
エホバを純粋に信じる一般信者は「この地上の組織でエホバの名を高める組織はほかにはない。」と考えている人もいるでしょう。そういった人たちは聖書の言葉で自分の心を養い、何か問題が生じても祈ります。それで仮に事態が好転すれば神に感謝するのです。また聖書の言葉で自己吟味し人格を陶冶したり自分の中にある善性を磨き上げる人もいます。
それはものみの塔の出版物による聖書教育がもたらすものですのですので良い実を生み出します。そこで「ものみの塔の教育はよいものだ」という土台ができます。まあここまではいいとしましょう。
ところがものみの塔教育は徐々に聖書による教育から組織のより教育へと変化していきます。
それの手始めが長老や円情報誌社達に対する「王国宣教学校」と呼ばれるプログラムです。（今はどう呼ぶのでしょうかね。）
ここで教育内容は大きく舵を切ります。組織への忠節心を鍛え上げます。私が何度も木柄記したのは、1世でも長老になるまではいい人だったのに、長老になったとたんに人が変わるのです。
この組織教育で教育された長老たちは地元の会衆でその精神を浸透させようとします。役についている人間を高める雰囲気を作り出します。巡回監督の食事招待ですら特権とみなすように教育します。ましてや支部委員ならなおさらです。「飯食わせてやってんのに感謝もしないやつら」がたくさんいますね。
そうやってゆがんだ教育が生み出すのが、平気でうそを吐き、それを正当化しても良心が痛まない人間です。こういった人間は聖書教育から見れば「出来損ない」であり「失敗作」なのです。
2世の中には体罰だけではなく、心の虐待を受けた人も大勢います。親から「失敗作」だとか「出来損ない」などという言葉を幼少期にかけられ、「自分はそういう人間なんだ」と思い込んでしまって引っ込み思案で委縮した人間を作り出しました。そういう方々の中には心根の良い、おとなしくて優しい人も大勢いるのです。
ただただ組織のつまらない内容のプログラムや、取り決めに従わなかったというだけの理由で何も悪いことをしていないのに、聖書の基準ではなく組織の基準に従わなかったというだけの理由でそう呼ばれたのです。
これは本当に痛々しい状況です。
統治体成員や日本支部委員を「出来損ない」とじゃ「失敗作」と呼ぶのは誹謗中傷になるでしょうか。かれらがそう呼ばれて腹を立てたとしても、幼いころから実の親からそう呼ばれて委縮してしまった子供が味わった苦悩には遠く及ばないでしょう。
実際に箴言の言葉を刑柱にかけ、目撃証人として無価値な存在でありながらも、「エホバの証人」などと自称している彼らこそ「出来損ない」であり「失敗作」なのです。彼らはエホバの証人が決して模範としてはいけない人々なのです。ところが彼らを模範とするがゆえに、心臓の病を抱えている人に完全忌避を伴う断絶処理をした長老のように、無数の「出来損ない」長老や「失敗作」長老が、悪性腫瘍の播種のように存在しています。なんといっても広報の嘘に見習わねばならないといった出来損ないもいるのですからね。