何をいまさら。
8月8日のニュース記事です。
警察庁による検証で、山上容疑者が銃を発砲した際、安倍元首相の周辺にいた4人の警護員のうち、銃声と認識できたのは1人もいなかったことが明らかになっていますが、警備関係者によりますと、警護員らは「花火やタイヤの破裂音だと思った」などと説明しているということです。
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7月10日に私が書いた記事です。
しかし1発目で警備にあたっていた人たちが反応できなかった理由もあると思うようになりました。それは「音」です。
1発目は轟音とともに白煙もたちました。これがもし普通のピストルのように「パン、パン」という乾いた音ならば、反応できたかもしれません。「ドカン」という発射音は大砲のそれに近いものがあって、「いったいなんだ?」と思ったのかもしれません。
安倍元首相も「パン」という音ならばすぐに身をかがめたかもしれないのです。実際は発射音に向かって振り返ったのですから、まさかお手製の銃だとは夢にも思っていなかったことしょうし、それは警備担当者も同じです。
ただ犯人が道路を横断して射程距離まで移動したのを見過ごしたことがそもそもの失敗であることは変わりません。