組織を守る密告奨励が人間と組織そのものの崩壊を招く愚鈍さ(セントオブウーマン/夢の香り) | エホバの廃証人:ユダヤ教の異端・ものみの塔鬼畜統治体&嘘つき腐臭幹部日本支部関連+諸事イッチョカミ

エホバの廃証人:ユダヤ教の異端・ものみの塔鬼畜統治体&嘘つき腐臭幹部日本支部関連+諸事イッチョカミ

「無価値な目撃証人」とは箴言19:28(新世界訳)で「どうしようもない証人」と訳されているWorthless Witnessの字義訳です。
ものみの塔日本支部広報の体罰に関する回答は彼らがそういうものであることを自ら示しました。
主にものみの塔関連ですが、そのほかいろいろ。

エホバの証人組織の数多くある問題点の一つは、密告を奨励するところです。

 

今大河では源平を扱っています。ヤフーニュースでも明らかなようにどうやら三谷幸喜の悪い癖であるフザケたところが随所で見られるようで視聴を中止してよかったと思います。近頃は昔の洋画を見ているので、日本のこういったくだらないドラマが実に陳腐に思えます。

 

さてその平家ですが、全盛の頃は禿(かむろ)と呼ばれる子供を密偵として市中に放っていました。それは平氏批判の情報を集めるためのもので、平清盛の恐怖政治の象徴の一つでした。

 

このような密告制度はたいていは密告したものはその報いを得るもので、その密告の内容は時に偽りのものもあり、いわゆる讒言と呼ばれるものがあります。源頼朝の腹心である梶原景時などが有名です。大河では中村獅童がその役を演じるようです。

 

エホバの証人の場合は、そういう動機でする人も少なからずいます。特権欲しさ、もしくはだれかに特権が与えられるのを快く思わない人がそうします。しかしそういうものだけではありません。一般の密告と大いに異なる点として「組織を清める」という名目で密告を奨励します。ですから敬虔なエホバの証人であればあるほど実は組織を清めるために進んで密告をするのです。

 

つまり信者の良心と正義感を利用して密告を奨励するのです。ただこれは組織にとっても諸刃の剣となるのです。というのも組織に悪があるならば、その悪を天下に知らしめたいという正義感が働くからです。

 

でも統治体は愚鈍なのでそんなことすらわからないのです。

愚鈍中の愚鈍。

 

いまSNSで組織の内情を暴露することが多いのも、組織が育てた「正義感」である場合もあるのです。さてそのことを踏まえたうえでです。

 

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「セントオブウーマン」は1992年のアメリカ映画でアル・パチーノがアカデミー主演男優賞を受賞しています。

個人的な感想としてはアルパチーノ演じる、元陸軍将校のスレード中佐のあまりのわがままさと、そして下品な言葉を使うので、見るのを中止をしようと何度も思ったのですが、ラストがいいということで我慢してみました。「セントオブウーマン」はそのまま訳すと「女性の香り」というもので何やら淫靡(いんび)なイメージがありますが、実際は女性が身に着ける香水やせっけんの香りのことを意味します。

 

物語は頑固な盲目の退役将校であるスレードと同居する姪家族が週末の感謝祭を実家に戻って行なう間、大学生のチャーリーがスレードの面倒をアルバイトで見るというところから始まります。

 

チャーリーは真面目で大人しい地方出身の苦学生です。感謝祭を遊ぶこともしないでバイトを探しています。いつも彼にまとわりつくメンドクサイ4人の金持ちの悪ガキたちがいます。チャーリーは特段彼らと親しくするつもりはないのですが彼らは絡んできます。そんなある日学校長が高級車に乗ってきて、それが理事会にベンチャラを言って手に入れたと解釈し、腹立たしく思ったこのメンドクサイ連中が校長もろとも車を汚すいたずらをします。

 

チャーリーは、いたずらをした4人のうち一人であるジョージと歩いているときに、そのいたずらの準備をしている現場を目撃します。いたずらに対し立腹した校長は、目撃者であるチャーリーとジョージに犯人が誰かを厳しく問い詰めます。ジョージは嘘をついてごまかしますが、チャーリーは「言えません」というだけです。その返答から校長はチャーリーは犯人を知っていると判断し、「もしいうならハーバードへ推薦する、言わなければ退学処分だ」と交換条件を出して友達を売るように要求します。チャーリーはそれほど親しくないとはいえ、見たことを言おうとしません。そういう状態で週末をスレードと過ごします。

 

スレードは頭ごなしにチャーリーにあれこれ言いつけすぐに怒鳴ります。姪の子供である幼い姉弟たちに対しても怒鳴りつけたりし優しく扱いません。チャーリーはいったんバイトを辞退しようとしますが、姪夫婦の言葉とそういうスレードを見てチャーリーは「寂しいんだ」と解釈します。そしてNYで人生でやりたいことをやって最後は自殺しようとしていたスレードをチャーリーは必死になって命がけで止めます。そんなこともあって二人の距離は縮まり、別れるときは名残惜しそうな様子でした。

 

出会った時には盲目のスレードを支えるために腕を掴もうとしたチャーリーに向かって「俺に触るな、触れば殺す」と言ったスレードですが、最後にはチャーリーの支えを無言で受け入れます。


ボストンに戻って学校に行くと早速校長主催の懲戒委員会が開催されます。学校の生徒全体集会でジョージには金持ちの父親がついていますが、チャーリーにはいません。ジョージはその集会でいたずらをした生徒の名前を挙げます。ジョージの供述があいまいなためその確認を校長はチャーリーにします。そこへいったんは学校の前で別れたスレードが集会場に登場し、チャーリーの弁護を開始します。

 

ジョージの父親が有力者であることもあってか校長はジョージを学校の名を汚す者とは裁定しません。チャーリーはそれでも答えを言いません。校長はチャーリーが事実を隠蔽し虚偽の証言をしたゆえに退学に値すると委員会に提案します。ここでスレッドが叫びます。

 

「チャーリーは友達は守ったぞ!このクソ裁判は一体何だ!何が学校の名をジョージは汚していないだ。この学校のモットーは「ケツニ火が付くと逃げるものもいれば留まるものもいる。ケツに火が付くと逃げるものもいれば留まるものもいる。ジョージは逃げ、チャーリーはとどまった。それでもジョージを褒めチャーリーを罰するのか?過去の立派な卒業生の精神はもうこの学校では死んでしまった。いまは、平気で友を裏切る汚いイタチの巣と化した。そんな連中を世の中に送りだすのはこの学校の根本精神を踏みにじることだ。この中でチャーリーだけが汚れのない魂を持ち続けている。ここにいるある者(校長)は彼を買収しようとしたが彼は売らなかった。君はとんでもない校長だ。5年前なら火炎放射器でここを焼き払っていた。

私は戦場で多くの若者が腕をもぎ取られ、脚を吹っ飛ばれるのを見てきた。しかし誰よりも無残だったのは魂を潰された奴だ。つぶれた魂に義足はつかない。君らはここにいるこの優れた兵士の魂を殺そうとしている。理由は「学校の名を汚した生徒だから」だ。しかし学校の名を汚しているのはほかならぬ君らだ。あんたは言った。「この学校は多くの指導者を育成した学校だ」と。根が腐っててなにが育つのかね?この学校の根は腐っている。どんな指導者が育つか恐ろしい。チャーリーは友達を売らなかった。それは高潔だからだ。勇気があるからだ。指導者に必要な特質はそういう特質だ。

 

スレードはチャーリーに付き添われて自宅に帰ります。そして再会の約束をして別れます。姪の子供たちには優しく接します。この子供たちがとても可愛いですね。

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密告制度を奨励する統治体は真の指導者、牧者を育てていると言えるでしょうか。

むしろ恐ろしい組織を育てているのです。統治体という根が腐っているからです。

 

私が中学2年の時に、クラスで集団万引きがありました。クラスの男子20名中10名が関り女子もいました。他のクラスにまで及んでいました。男子の中には比較的まじめな子もいましたが、加わっていたのです。メンバーの中には私と仲良くしているメンバーもいましたが、当時たまたまその仲間とは絶縁状態にあり、万引きに参加することはありませんでいた。捕まった連中の自白から芋づる式に犯人が特定されました。その時には「こいつらと絶縁していてよかった。」と思ったものです。

 

組織のこの密告推奨は人間を壊すものです。

 

信頼関係を築けないからです。みなが疑心暗鬼になり猜疑心に満ちています。迂闊に語れないからです。

 

勿論長老や巡回、支部が問題を愛のある仕方で扱ってくれるという確信と保証と実績があるならば有効でしょう。しかし現実はそうではないのです。おそらく北海道広島会衆の長老しもべたちも同様の認識だったと思われます。

 

私の経験では、長老や巡回監督の疑義と思える行動には、巡回や次の巡回に報告しましたが、それで事態は改善されることはなく反逆者扱いされました。同じ密告でも権威者の疑惑の密告は自分が不利になります。

 

「組織を正すために、そして清い状態に保つ」という大義名分があるがゆえに、密告は仕方のないものですが、人間関係をギクシャクさせるのには十分です。

 

この密告推奨によって組織が壊れるもう一つの要因は、今組織は「失われた羊」を取り戻すために手紙作戦などをしていますが、離れた人にとってみると、離れた理由について話すと、相手が密告するだろうという予想が働くので現役を避けようとするでしょう。

 

つまり密告推奨があるがゆえに離れた信者を取り戻すことができないのです。

 

そんなこともわからないで密告推奨をするだなんて本当に愚鈍な頭脳しか持ち合わせていないんだなと思います。自分たちの設けた制度で自分たちを苦しませているのにそのことが理解できないのです。

 

組織を汚しているのは背教者ではなくイタチの巣である統治体と日本支部です。

 

彼らは組織のみならずエホバの名を汚してきました。エホバカとかアホバと元JWが言う言葉も、もとはと言えば組織が信者を非道に扱ってきたからです。たとえ元長老でそのようなことを言う人が出てきたとしても、それは自分たちが正しい牧者を育ててこなかったからです。指導者層は指導者としての勇気も高潔さもないのです。そのように育成されてきたからです。開拓者学校、王国宣教学校、宣教者訓練学校、そしてギレアデ宣教訓練学校は恐ろしい指導者を生み出してきました。

 

JW,ORG上層部がなぜどのように腐りきっているかスレードの言葉は見事に説明しています。

 

 

魂を潰された元JWはこれからもそのつぶれた魂の叫びを続けるでしょう。