五輪放送は大体実況アナと解説者、そしてスタジオは進行係と局アナと様々なゲストがあれこれ言うことで成り立っています。
このスタジオにカメラが切り替わったときに進行係にジャニタレが起用されるのははっきり言って場違いです。語彙の少ない彼らが競技の感想を話したところで感動が伝えることなどできないのです。
ゲストには元アスリートが起用されていますが、それでも違和感があるのは上村愛子さんです。なぜこの人を起用したのでしょうか。この人は冬季オリンピックのモーグル経験者です。また柔道の松本薫さんは人形を使った柔道の解説は大変わかりやすく、また金メダルを取れなかった女子選手へのインタビューでは号泣しているさまもかえって選手の心を落ち着かせるものでした。ただ松本薫さんが他の競技についてコメントするのは場違いな気がします。
畠山愛理さんにしても新体操以外の競技の専門的知識は持っていません。だから競技が終わってもその感想を述べるだけでほとんど一般人レベルです。
NHKでは過去のオリンピックで実況を担当した工藤三郎さんなどは当時の思い出話などを交えて話をするので興味深いですね。
民放の方は、やはり桑田佳祐のBGMが常に流れるとチャンネルを変えます。この人のだみ声は凄絶な戦いを行った選手たちの爽やかさを汚す気さえします。しかも桑田佳祐流の歌い方は何を言っているのかがわかりません。
テレ朝系列の松岡修造は上から目線のインタビューがやはり不快ですね。敗れた選手たちを慰めているようで実はしつこいインタニューは傷に塩を塗っているようなものです。「俺が俺が」の精神態度は女子ソフトボール優勝後に、上野選手のご両親に対するインタビューでも出ていました。松岡修造の喋りが長くご両親が話す時間が無くなってしまいました。CAN DOなどというキャッチコピーもわざとらしいですね。そもそもテレ朝はオリンピック中止を叫ぶモーニングショーの局です。また松岡修造は、やはり中止を叫び続けた報道ステーションの準レギュラーです。このような無節操なメディアにはオリンピック放送枠を与えなくてもいいのではと思えます。
選手たちの活躍は素晴らしいのですが、開閉会式のスタッフの醜聞やメディアの手のひら返しの態度などは、五輪を汚すものでした。