決死の覚悟で前に出ることによって失敗するかもしれないという恐怖は誰でも持っているものです。「ここで突っ込んで相手に逆に攻撃されたらどうしようか。」というものです。
柔道で言うならば内股に行って、透かし技を食らう恐怖があります。結局の練習というのは、そうなったときに自然と体が動くようにすることです。頭でああしようとこうしようとするのではなく、相手にそういう動きをされると自分の身体がそれに応じで勝手に動くようになるということですね。
女子レスリングで金メダルを取った川井友香子選手はその域に達しているほど死に物狂いで練習していたのです。
「金メダル川井友香子選手『記憶が無くて気づいたらタックルに入っていた』霊長類最強女子(テレビ中継ゲストの吉田沙保里さん)『記憶が無いのは良い事。入ろう入ろうとするタックルは相手に判る。知らない間に入ってるのが取れるタックル』超人達は発する言葉すら超人!」などの声が次々と上がっていた。
川井選手が「記憶がない」というのは身体が勝手に動いたからです。吉田沙保里もその境地を体験しているから理解できるのでしょう。そこまで川井選手も吉田選手も練習をしていたのです。
逆に練習してきた人はもう自分の身体にゆだね気持ちは前向きに持ち続けることなのです。
橋本大輝選手も、準々決勝でベルギーに劇的逆転をした女子バスケットチームも、卓球の張本選手も皆その域に達しています。だから強い。練習が彼らの身体をそのように作り上げたのです。