映画・Fukushima50を観て。 | エホバの廃証人:ユダヤ教の異端・ものみの塔鬼畜統治体&嘘つき腐臭幹部日本支部関連+諸事イッチョカミ

エホバの廃証人:ユダヤ教の異端・ものみの塔鬼畜統治体&嘘つき腐臭幹部日本支部関連+諸事イッチョカミ

「無価値な目撃証人」とは箴言19:28(新世界訳)で「どうしようもない証人」と訳されているWorthless Witnessの字義訳です。
ものみの塔日本支部広報の体罰に関する回答は彼らがそういうものであることを自ら示しました。
主にものみの塔関連ですが、そのほかいろいろ。

地上波で放送されたので見ました。

 

あの時の様子を思い出します。

 

3月11日夜に福島原発で電源喪失の速報が流れた時に、これはただ事ではないという印象でした。テレビでは専門家が電源喪失になると何が生じるかを解説していました。この日は午前3時くらいまでテレビのニュースを見ていた記憶があります。この時の本で真っ黒な表紙に「全電源喪失」と大きく白抜きで書かれていたのを思い出します。

 

夜遅くになって近隣住民に避難命令が出ていましたが、のちにこの時の様子が写真週刊誌に掲載されていました。防護服を身にまとった係員が、普段着を身に着けている住民の放射能検査をしている様子が異様でした。避難された方々はすぐに戻れると思って、着の身着のままで非難されたのにその後ずっと帰宅できないとは思いもされなかったわけでその時の怒りや悔しさなどは想像を絶するものです。そういう非難した人の家に盗みに入る人間もいたで、そういう連中は平時よりも数倍重い罪に処せられるべきでしょう。

 

3月12日夕方に東電の記者会見があり、そこで作業服を来た東電社員が「ベントに成功した」と疲れ切ってはいるものの、安堵に満ちた報告をしていた様子をがまざまざと思いだされます。ただベントが何かがよくわからずそれをするのがどれほどの命がけの作業であるかも全く知りませんでした。映画の中でその様子を垣間見ることができ、改めて東電社員の戦いに深く感銘を受け感謝したいと思います。本当の責任感の強さを教えていただきました。

 

自衛隊隊員の「国を守る」姿勢はこの時も発揮されました。3月13日に菅首相は自衛隊10万人体制を敷き、東北全土に自衛隊隊員を惜しみなくつぎ込みました。原発対応で視察などの点で批判されている部分もありますが、こういった派遣要請を直ちに決定したことは評価されて良いでしょう。

 

米兵の「トモダチ作戦」もまた感動的でした。気仙沼の人は今でも感謝しています。とにかく組織的で実行力があり、そして早いのです。「放射能の渦」に果敢に向かった米兵の「戦闘能力」はやはり素晴らしいものです。沖縄でのプロ市民たちはそういう米兵に「出ていけ」というのです。日本は今後も自然災害に遭うでしょう。米軍が力になってくれることを思えば、慎むべきです。

 

映画で少し残念だったのはいわゆる専門用語とか通称名を解説する字幕が入っていなかったことです。「イチエフ」が福島第一原発だとは途中で気づいたのですが、そのほか「中操」「中央制御室」だとか。SBOが全交流電源喪失というのは会話の中でわかるのですが、それでもみんなが大きな声で叫ぶのでなかなか聞き取りにくいものです。DDなんてわかりませんでした。

 

さらに演出に関してもやや不満です。大森と平山が最初のベントを開けるのに成功した時ですが、時間との戦いですので、そんなところで抱き合っている暇などないはずです。そしてその後、制御室で待機しているメンバーに残り時間が少なくなったことだけが知らされ、井崎はただ心配するだけでした。この場面は大森と平田が一刻を争う中どのように制御室へ戻るかを描写して初めて危機感が出るはずです。私が演出するならそこを描くでしょうね。惜しいですね。

 

それとやはり絶叫芸術です。絶叫はここぞというときに示すだけで十分なのに、渡辺謙は絶叫の連続でした。緊迫感は絶叫で出るものではありません。アメリカ映画は実は絶叫シーンはそれほどありません。それだけに最近の日本のドラマ演出の悪癖が出ていると思われます。やはり絶叫で演出の稚拙さをごまかそうとしているように見えます。

 

原発に残った「フクシマ50」の各人はまるで特攻に向かう「遺書」めいたものを家族に知らせる様子は民間企業の社員にここまで要求されることって普通はあり得ないことです。東電社員には当時風当たりは強かったようですが、下請け会社を含めやはり電力会社社員には、風水害の時の復旧作業には感謝したいです。

 

ただ残った後の描写は何かみんな静かに落ち着いていたように見えました。本当はもっと切羽詰まっていたのではないかと思いますね。井崎と吉田がゆっくりタバコをくゆらせたり、前田が体育すわりして自嘲気味に笑い場面など実際にあったにせよ、だらけた感じがしました。

 

あと斎藤工は完全に無駄遣いです。ワンシーンしか登場しませんでした。個人的には吉岡秀隆の役を斎藤工にしてほしかったですね。斎藤工のほうがこういう緊張する演技はうまいはずです。

 

映画では描かれていませんでしたが、建屋爆発後の3月18日に東京消防庁のハイパーレスキュー隊が給水活動に命懸けで参加しました。当時の東京都知事石原慎太郎が涙ながらに檄を飛ばしていたことを思い出します。彼らもまたフクシマ50に負けず劣らず立派な人たちでした。