武漢チャーター便帰国者検疫は一人の犠牲者も出さず、日本における初期の対応としては完全に成功でした。
ダイヤモンドプリンス号の検疫は失敗だったとはいえ二週間の検疫をしました。
ところがいまスペインやイタリアからの帰国者からの感染者が異常に多いのにもかかわらず同様の強い処置がとられないがゆえに市中感染が広まる恐れがあります。沖縄の十代女性家族はその例です。
都内にある施設を用いこの両国から帰国者には同様の処置が必要なのではないでしょうか。またイタリアやスペインでどのように現地の人と関わったのかに関しての詳細が一切報告されていません。それも報じるべきでしょう。
都が首都封鎖をするときの甚大な被害を考えれば、その前に少々強硬な手段をとることを考えるべきですし、緊急事態宣言をし、K-1開催のような真似を主催者にさせない判断も必要でしょう。
個人的には感染者がいくら出ようが、死者の数を見ればまだまだインフルエンザ死亡者数と比べれば、その数は少ないので、悲観的ではないのですが、かといって楽観的にもなれない瀬戸際だとは思っています。
イタリアの死亡者の平均年齢が80歳以上だということもまた、「全土に広がっている」とはいえ生産人口にまで大きく影響を与えるわけではないので騒動が終われば、国力の回復は短期間でできるでしょう。ただこの数字は、何やら若い人に「姥捨て山バンザイ」の意識をもたらすような気がしてなりません。
一方で外国の若い医療従事者がコロナ戦争の最前線で生命をかけている様子は見ていられません。その若い医療従事者が高齢者の治療で心身ともに極限状況に置かれているのを見て「年よりなんぞ放っておけ」という若い人もいるでしょうが、感染高齢者を増やしているのはその無頓着な若い人なのです。
つまり自分は感染しても大丈夫だと思う愚かな若い人が、ウイルスをばらまき高齢者に感染させ、医療従事者がその世話をすることで医療崩壊が生じた時に、最初の無責任で愚かな若い人が新型肺炎以外の何らかの病気になっても見てもらえないという事態が生じるのです。つまり愚かな行動のツケは最後には自分に回ってきます。
バカだからそれがわからないのです。正直言って先週連休中のK-1や大阪のライブハウスの観客や検疫指示に従わなかった十代女性などの感染者などの治療は隔離施設に入れるだけで自然治癒に任し、警官によって外へ出さないように厳重に警備するくらいの措置が必要でしょう。まあそうもいかないでしょうけどね。
いくら法整備をしようが、医療を充実させようが、EQ(心の知能指数)が低い一部の人たちがいる限り、無力化します。地方自治体の権限を強化することが必要でしょう。