野党共闘の効果はあったのか？
立憲民主党にはあったと言えるでしょうね。議席数が大幅に増えましたから。しかし国民民主党や共産党は議席数を減らしました。
開票後のテレビの番組で枝野議員と玉木議員が並んで映る場面がありましたが、選挙後の動きについては若干のずれを感じました。
もともと立憲民主党ができた経緯は、民主党が分裂し、希望の党なるものが登場した時に、旧民主党の一部を排除する小池都知事の発言等に憤怒した人たちが作り上げたものでした。
国民民主党はその希望の党が名前を変えたものですから潜在的に立憲民主党が国民民主党を快く思っているわけではないのでしょう。
国民民主党は2017総選挙で党勢が弱まり、その後自分たちが排除した勢力にすり寄るようになり、立憲民主党の補完勢力になりました。国会での質問も立憲民主党の亜流でしかない追及の仕方でした。
立憲民主党が候補を立てた選挙区では、反自民の人たちの票を獲得する面で、野党の対立候補がいないのが功を奏した結果、立憲民主党の勢力は拡大しました。
しかし枝野議員は、玉木議員に対しては心なしか突き放したような様子も見られました。自民党がその機微を素早く察知し、国民民主党を改憲勢力に上手に組み込むことができるかどうかですね。
元民主党でも細野議員のように自民党の傘下に入り込む人もいるのですから国民民主党の中で寝返る人は出てくるでしょう。コスプレをして選挙を戦うくらい民衆の人気が気になる人が党首ですからね。