Sさんの年賀状には、「今年は引っ越します」とあった。
Sさんは電磁波過敏症だ。
街中のマンションに住んでいる。
Sさん宅の電磁波を測定したDさん(電磁波測定器を持つ電気工事)によると、
気になったのは、コードレス電話の高周波とリビングの床下から出ていた磁場とのこと。
コードレス電話については、Dさんが持っていた古い電話機を進呈し、それを使っているという。
床下の磁場は、Sさん宅の真下は立体駐車場で、
その電気系統の磁場ではないだろうか、という話だった。
夕方から数値が高くなり、帰宅者が入庫するからではないか、とDさんは言った。
その時、Dさんは、私に「引っ越すしかないと思うよ」と、ポツンと言った。
あれから2年。
とうとう、引っ越すらしい。
でも、この2年間、私はSさんの変化を知っている。
当初は、元気がなく、人と話をしたくない印象だった。
おそらく。
とても体調が悪かったのだろう。
が。
時々、勉強会などで顔を合わせることがあって、会う度に、明るい印象に変わっていった。
私を見つけると、その時自分が試している健康法を、生き生きと話した。
それ、Sさんに合った健康法ですよ、と言うと、
そうなのよ、調子いいのよ、と嬉しそうだった。
どんな健康法でも、その人を笑顔にするなら効果がある、と私は思っている。
現代社会で、電磁波過敏症の人は、心から笑う、という機会が少ない。
笑顔は、体にいいことが起こっている証拠。と思う。
Sさんの引っ越し。
引っ越しには勇気とエネルギーが必要だ。
でも。
健康をむしばむ家に囚われていては、一歩も進まない。
そこから踏み出そうという、チャレンジともいえる。
Sさんも、就寝しながらアーシングをしている。
新居が決まったら、新しい導電性シートをプレゼントしようと思う。
