現代医療へのイメージ

私は、
身近な家族・親族を
闘病生活の末に亡くす
経験をするまでは・・・
 
ある意味、
現代医療は万能であると
思っていました。
 
不調があって病院に行けば
症状を緩和する薬や治療を
提供してもらえる。
 
健診やワクチン注射などで
病気の予防もできる。
 
ですので、
よっぽど運が悪く医療処置が
できない場合を除いて・・・
 
病気や怪我で苦しんで
亡くなるとい事が
想像できなかったんです。
 
ですが・・・
 

終末期医療の実情

 
実際に家族の癌の闘病や
それに関する医療の実情を
目の当たりにして・・・
 
あたりまえですが、
医療が万能ではないと
言うことを知りました。
 
特に、
一旦心肺停止に陥り
再度息を吹き返したけれど
医療の手の施しようがない・・・
 
そんなふうに申告された
危篤状態の数日間は
医師は何もしてはくれませんでした。
 
「先生、苦しんでいるんです
なんとかして下さい!」
 
そう訴えても、
「身体的苦痛を和らげる
薬を使う事で即心停止となる
可能性がある。」と
何の医療行為もしては
くれませんでした。
 
実際に、
危篤状態の際の医療行為が
きっかけで心肺停止に陥って
しまった場合・・・
 
後々
遺族から責任を追求されたり
自殺幇助の嫌疑をかけられる
可能性も否定できません。
 
ですので、
医師としての対処としては
正しい在り方なのかもしれません。
 
ですが、
家族としては延命や
終末期の苦痛の緩和を
求めて高い医療費を支払って
入院させているのではないでしょうか?
 
動かせない状況になって
「何もできることがない」と
言われてしまえば・・・
 
絶望の淵に落とされたような
気持ちになります。
 
病院で看取る事で
完全な医療管理体制の元
苦痛が最小限に抑えられて
亡くなることができるというのは
幻想だということがわかりました。
 
そんなふうに、
モヤモヤした気持ちでいる時に
ある終末期医療のドキュメンタリーに
出会いました。

医師自身の終末期医療でも・・・

そのドキュメンタリーは、
ターミナルケアが専門の医師が
末期がんに侵されて闘病~
臨終までを追ったものです。
 
実際に、
ご自身が終末期医療の専門医で
同じ終末期の専門医の伴侶の
終末期医療を受けたとしても・・・
 
ご本人は意識が混濁する中
「とにかく早く楽になりたい」と
望む一方で・・・
 
配偶者は、
「もう少しだけ長く行きて欲しい」と
心肺停止に陥った際に心臓に直接
強心剤を注射します。
 
ですが、
そのまま帰らぬ人と
なります。
 
末期がんで余命いくばくもない
意識も混濁する患者が
心肺停止に陥ったから、
蘇生のために心臓に直接
強心剤を注射する。
 
それは、
医師としてではなく
大切な家族を失いたくないという
狂気にも見える行動です。
 
現在の終末期医療としては
「無理な延命はせず
最後は苦しまないように
看取る・・・」というのが
セオリーだからです。
 
でも・・・
 
何が正しいのか?
 
何が本人にとって
最善なのか?
 
家族にとっても
最善なのか?
 
それには、
正解はありません。
 
医師も医療も万能ではなく、
絶対的な正しさや善というものは
存在しない。
 
そうなった時には、
もう自分がその時に正しい
最善であると言う判断の元
進んでゆくしかありません。
 
一度切りの人生の終末期に、
自分自身で後悔のない選択を
してゆきたいですね。