病理解剖の遺族への意思確認

 

義母の死亡を医師が確認した際・・・

 

 

「○○さんの子宮肉腫は

とても珍しい症例で・・・

 

今後の医療技術発展の為に

病理解剖をさせていただければと

考えております。」

 

そんな風に、

私たち家族を気遣いながら

医師が言葉を発しました。

 

 

そして、その場にいる家族や

親族ひとりひとりに意志を確認

しました。

 

病理解剖の遺族は承諾?拒否?

 

家族や親族は皆一様に

 

「いえ、結構です。」

 

「こんなに苦しんだのに

亡くなった後も痛い思いを

させたくない。」

 

「解剖なんてかわいそうな事

したくないです。」

 

そう拒否しました。

 

 

ですが私の中で、

義母が生前強く病巣の摘出手術を

ずっと望んでいた事が頭に浮かびました。

 

 

ですのでつい、

「あの・・・、

お義母さんいつも癌を手術で

取り除きたいと言っていたし・・・」

 

 

そんな言葉が口を突いて出ました。

 

義母の病理解剖をしてほしい?

 

今考えれば、

なぜそんな事を口にしたのかと

自分でも疑問に思います。

 

 

普通に考えれば、

義母は元気になる為に病巣を取り除き

たかったのであって、

亡くなった後わざわざ病理解剖で

病巣を取り除いてほしいなんて

思わないでしょう。

 

 

ですが、

義母を苦しめ死に至らしめた癌を

とりのぞいてあげたいという脅迫的な

気持ちがなぜか沸き上がってきました。

 

 

でもやはりその場の空気が

凍り付くのを感じてそれ以上

言葉を続ける事はできませんでした。

 

もちろん、

解剖はご遺体を傷付ける行為ですので

家族や親族の心情としては辛いものが

あります。

 

お義母さん自身にも

病理解剖してほしいのか?

 

解剖してほしくないのか?

 

直接聞く事はできませんので

実際はどうだったかはわかりません。

 

 

ですが私自身が

義母と同じ立場であったならば?

 

自分が同じ立場であったならば?

 

自分を苦しめた病巣を取り除きたい。

 

そして、

その病気をこの世から根絶して

病気へ復讐してやりたい。

 

 

そんな風に思うのではと

思いました。

 

もちろんこれは私個人の意見で

マイノリティーの考えなのかもしれません。

 

ですが、

現代医学が発展してきた背景には

こういった亡くなった方への病理解剖などが

不可欠だった事も事実です。

 

終活の際に、

自分の亡くなった後の遺体を

どのように処置してもらうのか?

 

 

義母の死に直面した事で、

そういった事を深く考えるきっかけにも

なりました。