早めのお墓参り

 

我が家の家族は

全員がひどい花粉症を

患っており・・・

 

毎年、花粉が本格的に

飛びはじめる前の時期に

春のお彼岸を済まさせて

もらっています。

 

今年も早々と、

義母も入っている先祖代々の

お墓にお参りに行きました。

 

今年はほんとうに暖かくて

もう鼻がムズムズして

目が猛烈にかゆい!!

 

枯れ葉と雑草を取り除き

墓石を洗って、お花を供え

お線香を上げて・・・

 

午前中には家路につきました。

 

そして、

お墓参りのあとに立ち寄った

飲食店では新型コロナの

影響からか・・・

 

お昼近い時間でも

客足が本当にまばら。

 

人間の記憶は塗り替えられる

そんな折、義父の口から・・・

 

「あの医者、覚えてるだろ?

汚ねぇマスクしてさぁ・・・」

 

「主治医だよ!あいつがさぁ

母ちゃんがホスピス入るのを

妨害して最後まで苦しませてさぁ」

 

義母の最末期の記憶が

義父の中でキレイに自分本位に

塗り替えられていることを知って

愕然としました。

 

というのも、実際には

義母の希望で緩和ケアの

ホスピスに入る話が進んでいる中・・・

 

 

⇒危篤時にはホスピスに入院させてあげたかった・・・

 

「この先、残された自分が

生活する為のお金が無いし・・・

 

先祖のお墓を修繕する

お金も必要だから」

 

という理由で、

ケアマネジャーに対し

ホスピスへの入居を拒否。

ホスピスへの入居を拒否!

困ったケアマネジャーが

担当医に相談したところ、

担当医が義父を説得して

くれ・・・

 

さらに、

病状的に厳しい状況になった

義母の為に担当医が個人的な

コネを使ってホスピスへの入居を

すすめてくれたんです。

 

 

ですが結局、ホスピス入居が

あと1日間に合わず・・・

 

充分な緩和ケアも受けられず、

急性期医療の産婦人科病棟で

義母は苦しんで亡くなりました。

 

そういった事情をすべて忘れ

自分に都合よく記憶を塗り替える

義父にびっくりしました。

 

その様子を見て・・・

 

「義父は認知症の疑いがあるのでは?」

 

と夫に聞いてみると??

 

家族という繋がり

「父親は若い頃から

ずっと変わっていないよ。」

 

「昔から同じように

自分本位な人間だ。」

 

と静かに言いました。

 

もういまさら義父と争っても

義母の苦しみは取り除かれませんし・・・

 

義母は帰っては来ません。

 

義母が亡くなってから

一人暮らしでも元気いっぱいの

義父の前で私達は押し黙りました。