偵察・奇襲 第11話より | メガネのワールドトリガー戦略、戦術分析

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隠密偵察用の小型トリオン兵「ラッド」

今回は第11話から登場したラッドについて考えてみます。
ラッドの主な機能は以下の2点。
①隠密偵察
②ゲート発生による他トリオン兵の奇襲攻撃

①は遊真が調査して発見するまで、ボーダーは開発室総出でも見つけられなかったくらいですから、かなりの隠密性があると言えます。
②は学校へのモールモッド侵攻やイルガー爆撃により、市街地に大きな被害を与えているとともに、訓練用トリガーにベイルアウト機能がないことをあぶり出すなど、相当な成果を挙げています。

この用兵術はいわゆる風林火山に徹しており、非常に優れていると思います。
其の迅きこと風の如く、其の徐かなること林の如く、侵掠すること火の如く、知りがたきこと陰の如く、動かざること山の如く、動くこと雷テイ(雨かんむりに廷)の如し
ちなみに風林火山は武田信玄の旗が有名ですが、出元はやっぱり孫子なんですよね。

神出鬼没の奇襲攻撃が長期化していたら、ボーダーは戦力を分散し、広く薄く守らざるを得なかったでしょう。
それにより、イルガーに適切に対処できなかった木虎のような例が続出する恐れもありました。
ゲート発生機能は今後の戦闘でも重要な要素になる気がします。

また、ラッドには付近の人間からトリオンを集めるという、悟空の元気玉のような機能もあるわけですが、これの強化版のようなトリガーも出てくるかもしれませんね。
ラッド恐るべし。