澪「り、りつ?・・・」
澪が言葉に詰まって、立ち竦(すく)んだ。
私「あ・・・違うんだ!」
私「ほ、ほら!・・・あの写真!」
私は焦りながら、棚にある写真を指さした。
私「な、懐かしいな♪」
私「あれって・・・わたしが初めて澪の家に来たときのだろ?」
私はテレ臭そうに言った。
澪「りつ・・・覚えていたんだ?」
澪の目に涙が浮かんだ。
私「あ、当たり前だろ?」
私「だって、みおがかぶりついたアイス、あのあと残りが本の上に落ちて、えらい怒られたじゃん☆」
私「でも、この前来たとき・・・あの写真なかったよな?」
私「どうして今ごろ・・・」
私がそう言って澪を見ると・・・
澪の目から涙が溢れていた。
持っていたトレイを震わせながら・・・
澪「だ、だって・・・りつ・・」
澪「何も言ってくれないから・・・」
澪「でも、わたしも・・・今のままじゃ嫌だったから・・」
澪「唯と梓を見ていて・・・」
澪「自分でも抑えきれなくなったんだ・・・」
澪はトレイを握り締めながら・・・体を震わせていた。
私は微笑みながら言った。
私「わたし・・・驚いたよ。」
私「みお・・・すっごく頑張ってたぞ☆」
私「唯たちも驚いてただろ?」
澪は顔を赤くして頷いた。
私「じゃあ・・・今度はわたしが頑張る番だな。」
そう言って、私は微笑んだ。
澪「え?・・・」
澪が頬を濡らしたまま私を見た。
私は静かに話しだした。