この前の話題から、ちょっと話が外れるのですが
モノクロの写真を拝見していていくつか気が付いた事があります
以前モノクロで仕上げる際はどのようなところで決定するのか
と言った内容の質問をうけたことがあります
そのときなんと言ったのかは正確には覚えていませんが
仕事のときはモノクロでカラーでといった指定のあるときも多いので
絵作りはモノクロで考えるというような答えをしたように記憶しています
モノクロは単純に彩度を落とせば良いという問題ではありません
あきらかに、モノクロの合う写真とカラーの合う写真というのが存在します
ここでは、それがどういうものなのかという事はスペースの関係で割愛しますが
色があるのかないのかという事は大きく関係してきます。
そしてそのトーンの出し方で印象は大き変わってきます
カラーの場合は一番分り易い所で色調があります
全体の色調、人物ならば肌の色調と階調。これらは写真の印象を大きく左右します
では色のないモノクロはどうかというと
色がないながらにも
モノクロの世界にも色調と階調は存在します
色調は正確に言うのなら擬似的色調ですが、それを左右するのも階調です
完璧な階調は、アンセル・アダムスという作家が考案したゾーンシステムで表すことが出来ます
これは何かというと、
印画紙の白から黒の部分までのトーンを11段階に分けて表現するというものです
デジタルになってからは、なかなか困難な事ではありますが
しかし、白から黒まで美しいトーンは出すことはできます
締まった黒から抜けの良い白まで美しく表現されたモノクロの美しさは
カラーにはないものです
だからといって階調を増やすために無理矢理グレートーンを増やすのは違います
求めるテーマによりグレーの占める割合、場合によっては黒の占める割合は変化して行きます
そんなことをちょっと思い出しながらモノクロを作ると
また違った面白さがあるのではないでしょうか