『きみはいい子』を観ました
尾野真千子さんのファンなので観てみたんですけど、面白くも楽しくもなく、ただもう胸を締めつけられる話でした。
原作が短編小説集だからか、映画ではオムニバスのような構成になってます。見事なのが、それぞれが絡み合って同時進行することです。
尾野真千子さんは母親を演じていて、その母親というのが自分の娘に暴力をふるってしまう人物で。
暴力をふるった後、そんなことをしてしまう自分が憎くてひそかに泣くシーンがあります。
そんな矛盾を抱えた母親を、娘は憎むどころか愛し続けてる様子がもう、、、胸を締めつけられて、、、。ラストには小さな救いがあって胸を打たれました。
その母親以外では、新人の小学校教師、認知症の婆さんが主人公として描かれます。3人ともヒリヒリするようなエピソードでした。
こういうキツイ話を観ていられるようになったんだなとこれが「大人」になったってこと?なんて、ちょっと思いました。まったくちがうかもしれまんせんが。
それから。
「幸せ」というのが、満たされなかったものが満たされた状態のことをいうんだと改めてわかりました。
空腹のときに食べる、丸めたてのあったかいおにぎりが美味しいように。※ぼくの勝手な比喩ですおにぎり食べるシーンはありません(笑)