私は「あれほど本気で人を好きになれるなら、もう1度人を好きになりたい」と思っています。
死ぬ程辛かったのに懲りるという事を知らず、それをもう1度求めるとは、好きになる事それ自体が目的なのでしょうか。
しかし、私の意思ではどうにもなりません。
「この人を好きになる」と決めて好きになっているわけではないのですから。
早く次の好きな人を。
それが既知の女性だろうが未知の女性だろうが構わない。
自分の全力を傾けられる相手を。
それを切に望む次第であります。
私にはそれしかやりたい事が無いのです。
女性を好きになる事を止めてしまったら、私は生きる事を止めるのと同じです。
今の自分の限界を力でその人にぶち当たる事。
そうする事で私はどんどん磨かれ、自分から余計なものを削り落として行くのです。
恋は私にとって修業に違いありません。
…が、楽しい修業と言えます。
Iさんではなかったとなれば、これは本当に容易ではない話になると思います。
次に本気で好きになる人は、私にとってIさん以上の存在であるはずだからです。
そんな人は周囲に見当たりません。
格闘漫画みたいに次から次へとひっきりなしに“強敵”が現れてくれたら有り難いのですけどね。
Iさんに微かに感ずるものがありますが、それは単なる残り香なのか、やるべき事なのか、どちらなのでしょう。