今の稲田には特に過不足はありませんが、「自分の価値観で女性をどう観ているのか?」という関心事があります。
出来るだけ素直になって感じようと努めても、どうにも「女性は外見だ」とも「女性は性格だ」とも本気でそう思っている気配が見受けられません。
ただ、「俺のところには来るな。他の男に面倒見てもらえ」という感覚は依然として持ち続けています。
これは、「こんなロクでもない男と居るよりも、もっとマシな男と一緒になってくれ」と言った、相手の幸せを願う殊勝な気持ちからではありません。
「何かしらの目的があって、その目的の為に」という感覚の方が強いです。
自分の元に引き寄せるつもりが無いとなると、もはや外見や性格以前の問題になります。
「女性の価値は外見や性格では決まらない」とする一見立派な考えも、「目的外のものに○○だから価値が在るという考え方自体がおかしいだろう」という全く意味の違うものになります。
稲田が精神の世界に魅せられた大きな理由は、「心が想っている事の意外性」に在ります。
本当に「自分(心)は面白い事を想っている」と感じる半面、「本当に自分(頭)はつまらない事を考えている」と感じます。
その落差が意外性を生み、面白味を生むのでしょう。
女性についてもきっとロクでもない事(褒め言葉)を想っているに違いありません。