『ファーストアルバム(仮)』 リリース記念ロング・インタビュー | おじさんの気ままなブログ

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『ファーストアルバム(仮)』リリース記念ロング・インタビュー
CDジャーナル(http://www.cdjournal.com/main/cdjpush/-/1000000814/1 ) より

 吉田豪が魅力を語る前回に続き、特集第2弾となる今回はアップアップガールズ(仮)のメンバーにロング・インタビューを敢行!
なお、このインタビューはメンバー仙石みなみの「ハロプロエッグを辞めさせられて」という衝撃的なMCと、会場をフルに使ったアグレッシヴなパフォーマンスで大きな話題を呼んだ〈Hello! Project誕生15周年記念ライブ2013冬~ブラボー!~〉(1月6日)出演直後に行なわれました。
(テレ朝動画の上々少女 http://mv.tv-asahi.co.jp/douga/uugirl/?tid=502313 #53で見る事が出来ます)

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左より:新井愛瞳、森咲樹、佐藤綾乃、仙石みなみ、関根梓、佐保明梨、古川小夏(写真:藤丸 修)

――まずは、ハロコンに参戦した感想から聞かせてください。仙石さんの「(ハロプロエッグを)辞めさせられて、アップアップガールズ(仮)として活動してきました。2年間頑張ってきたすべてを見せたいです」という衝撃のMCには驚きました。あれは最初から言っちゃおうと思ってたんですか?

 仙石みなみ(以下、仙石) 「ハイ、そうですね。みんなで、かましちゃおうって話してたんです。“辞めさせられて”って言ったときに、会場のお客さんが笑ってくれて。そこで私たちに興味のない人も、“このコたち、面白い”と思ってくださったみたいで。〈チョッパー☆チョッパー〉を歌ったんですけど、ハロプロファンの方も一緒になって、曲間のコール・アンド・レスポンスをやってくれて、すごく嬉しかったです」


――会場をガッチリ掴んでたし、すごい盛りあがりでしたね。

 全員 「嬉しい!」

 関根梓(以下、関根) 「でも、“辞めさせられて”というMCはみんなで考えてたんですけど、正直、“言ったらどうなるんだろう?”って不安もあったんです」

 仙石 「イチかバチかでした。シーンとなったらどうしようって」

 新井愛瞳(以下、新井) 「あと、可哀想だと思われたらどうしようっていうのもありました」

 仙石 「まあ内心、シーンとなったら、こなっちゃん(古川)がなんとかしてくれるだろうって思ってましたけど(笑)」

 古川小夏(以下、古川) 「わぉ(笑)。でも、“辞めて”っていうと自分から辞めたことになっちゃうので、“辞めさせられて”って言うことで、私たちの気持ちを一番分かってもらえると思ったんです。どんな気持ちでこのステージに立ってるのかを」


――確かにそうですね。仙石さんの周りで、メンバーがずっこけリアクションをとったのもナイスでした(笑)。

 古川 「あのとき、みなさんが笑ってくださったときのホッとした感はハンパなかったですね(笑)。ひと仕事終えた感じになりました(笑)」


――(笑)。パフォーマンス自体は、全力でやりきってましたね。

 森咲樹(以下、森) 「もう、とにかく走りましたね」

 新井 「ステージに、階段とかひな段があったので、そこも目一杯使っちゃおうって」

 佐藤綾乃(以下、佐藤) 「応援席に座ってるハロプロのみなさんも驚いてて」

 新井 「コール・アンド・レスポンスの“NO MUSIC”のとこで、一気に走り出したら、先に走った(佐保)明梨を、応援席の田中(れいな)さんが目を見開いて見てました(笑)」


――だって、ダッシュ早かったですよ(笑)。

 古川 「スタートダッシュは気にしてたんです。どこの体育会かってくらい、“スタートダッシュ、スタートダッシュ”ってずっと言ってて(笑)」


――で、小夏さんが、すごい大の字ジャンプしたり。

 古川 「絶対やろうと思ってたんです。リハーサルのときから、かなりの高さ飛んでて、VTRを観て自分の高さに感心しました(笑)。私がジャンプしたのも田中さんの目の前で、どんな顔で見られてるのかと思うと怖くて、田中さんの目を見れなかったです(笑)」

 佐藤 「でも、最初はなんで曲が〈チョッパー☆チョッパー〉なのかなって思ったんです。でも、やってみたら、ステージを全部使えるし、コール・アンド・レスポンスでお客さんと一体になれるし、私たちの今の勢い、歌やダンスの激しさをトータルで見せられる曲だと改めて思いましたね」


――大正解でしたね。とにかく“爪痕を残すぞ”って気持ちでしたか?

 全員 「もちろんです!」

 関根 「呼んでいただいたからには、アプガだけの空気でお客さんを魅了したいって練習の段階からずっと思っていたので。そういう気持ちをステージで出せたかなって」


――思いっきし出せましたね。あれ? 佐保さんが喋ってない(笑)。

 佐保明梨(以下、佐保) 「いや~、すごく楽しかったですよ」

 6人 「余裕じゃん(笑)!」

 佐保 「今までアップアップでいろんな対バンをやってきたことが活かされたなって。他のアイドルさんがいる中で、少ない時間で、いかに自分たちの力を出せるかということに挑戦してきたので」

 古川 「周りの雰囲気に呑まれちゃうのが、エッグ時代からの私たちの悪い癖だったんですけど、それが今回はまったくなくて」

 関根 「しかも、昔は、エッグの統一された衣装で出てたけど、今回は私たちだけの衣装で、先輩たちに見られてるのが、嬉しいと言うか、なんと言うか」


――先輩やエッグ時代の仲間から、感想や言葉をもらいました?

 森 「スマイレージの福田花音ちゃん、和田彩花ちゃんはエッグの同期だし、研修生時代に一緒にやってたコも応援席で見てたので“どう見られてるのかな?”って、ちょっと複雑でしたけど。でも、踊ってる最中に(モーニング娘。の譜久村)聖と目が合って、“がんばれ森ティ!”って感じで温かく見てくれて。なんか、お互い頑張ってるんだなって感じました」

 新井 「聖は、リハのときも超最前列で見ててくれて、振りも覚えてくれて」

 仙石 「1年前の私たちには、まだ聖に見せられるものが何もなかったけど、今はいろんな曲ができて、その中から〈チョッパー☆チョッパー〉を選んで、聖に“今こういうのをやってるよ!”って持ち帰ることができて、とても嬉しかったです」


――すごく良い話じゃないですか。

 森 「あと、終わったあと、道重(さゆみ)さんが“良かったよ、凄かったよ”って言ってくださって」

 仙石 「嗣永(桃子)さんが感動して泣いてくれたって話を聞いて、私たちも感動して泣きそうになりましたね」

 森 「ハロプロエッグ時代にお世話になってた元のマネージャーさんも、“ガチで感動してガチで号泣した!”って言ってくださって、すごく嬉しかったですね」


――いやー、本当にやってよかったですね。

 仙石 「よかったです!」

 森 「“つんく♂さん、見ててくださいよ~”って感じで挑んだんで(笑)」

 古川 「ハロコン出演の話を聞いたときは、若干複雑な気持ちもあったんです。でも、出ると決まったからには、出た意味を残さないとってメンバーで話し合って。結果的に、観た方にも“良かったよ”って言ってもらえたし、本当に出てよかったなと思います」


――では、1stアルバム『ファーストアルバム(仮)』の話に行きましょう。「Going my ↑」から「UPPER ROCK / イチバンガールズ!」までのシングル曲を中心とした作品で、基本アゲアゲな曲が多いんですけど、アルバム通して聴くと、なんか泣けるんですよ。

 全員 「嬉しいです!」

 仙石 「(ライヴの登場曲である)〈overture(仮)〉から始まるので、ライヴっぽい雰囲気もありますよね」


――ですね。あと、新たに2曲のリミックスと、DJミックスも収録されてます。

 新井 「PandaBoYさんの〈DJ Mix〉(収録曲のDJミックス)も凄いですよね。“やっぴー”とかライヴ中のMCも入っててビックリして。しかも、こんなにテンポの違う曲をよく合わせられるなぁって」

 古川 「曲が変わるときに3曲くらい重なってて凝ってるし、すごく感動しました」


――「アッパーカット!(super combo Remix)」は、より激しくなってましたね。

 古川 「〈アッパーカット!〉は、私たちの曲の中でも、武器として戦いに挑むものと思ってるんですけど、さらに武器感が増した気がします(笑)」


――「UPPER ROCK(ScreeeeeeaMix)」も、怒涛の原曲がさらにハードになってるし。

 古川 「激しい曲調がさらに……なんて言えば良いんだろう?」

 新井 「暴れてる!」

 佐藤 「暴れてるどころじゃ済まないよ」

 新井 「もがいてる!」

 古川 「もがいてるはおかしい(笑)」


――アハハハ。では、アルバムの中からそれぞれ、特に印象深い曲を挙げてください。

 仙石 「私は〈なめんな!アシガールズ〉です。初めて歌詞を読んだときから、すごく高まって。私の好きな戦国時代がテーマなんですよ。私たちが、足軽さんのアシガールズで、でも志は武将以上だぜって。(仮)だけど、気持ちは熱くて常に上を目指してるよって、今の自分たちとすごくぴったりで。私は“戦国乱世の時代で”ってところを歌わせてもらってて、名前が仙石(せんごく)なので、振りは自分を指差して歌うんです。そのとき、メンバーが家来みたいに“はは~”ってやって、ファンの人もそれをやってくれるんです。そこがすごく気持ちよくて」


――天下を取った気分になると(笑)。

 仙石 「ハイ。イントロも和な感じで、他の曲と違う感じが出てるので、すごく好きです」

 新井 「私は、〈End Of The Season〉です。この曲のデモを聴いたら、夏がフッと蘇ってきたんです。夏の初めに逗子のイベントに出たり、TIF(TOKYO IDOL FES. 2012)に出たり、a-nationに出たり。アプガの夏だったなって心がジーンとなって、最初聴いたときに涙が出ちゃったんです」


――夏の終わりっぽい、切ない歌詞とメロディですもんね。

 新井 「そうなんです。本当に時間がなくて、暑い中、汗を流しながらライヴをやって、走って移動して、次のイベントに行ってという感じだったんで。アップアップだからこそ歌える曲だなって」

 森 「私は、〈夕立ち!スルー・ザ・レインボー〉です。初めて聴いたときに、イントロでこれは名曲だと思ったんです。メロディラインが大好きで。歌詞も、“今 溢れ出すこの想い 君に届けたい”“まだ厚い雲覆ってたって 大丈夫”とか。アプガの曲は、激しく盛り上がる曲が多いんですけど、〈夕立ち!~〉は、歌詞にメッセージ性があるんです。〈マーブルヒーロー〉とかは元気が出るけど、〈夕立ち!~〉は落ち込んでるときに勇気が出て、“よし、頑張ろう!”って気持ちになれるんです。本当に名曲だと思うので、歌詞にも注目して聴いてほしいですね」

 佐藤 「私は、〈メチャキュンサマー ( ' ▽ ' )ノ〉。それまでの曲は、ほとんどメインヴォーカルが、あず(関根)と明梨とみーこ(仙石)で。この曲では、私が結構歌わせてもらって、1度でもメインに入れたことが嬉しくて。しかも、歌詞で“三度目の正直”とか、結構“3”がつく言葉が多くて、あと“最後”って言葉も多くて。今、私、高3で、ちょうど、いろんなことが合わさって印象深いんです。このまま高3でいたいと思ったくらいの曲です(笑)」


――(笑)。キラキラしてて爽快感もあっていい曲ですね。サビの“ノンストップ!!”も、佐藤さんの“あやの
ん”ってネームとかかってるような。

 森 「そうかも。〈メチャキュン~〉イコール綾乃ってイメージがある」

 新井 「綾乃って地黒なんですけど」

 佐藤 「……ん?」

 新井 「って誉めてるんだよ(笑)。夏が似合う感じじゃないですか。海でサーフィンの板、持ってそうな。だから、すごくぴったり」

 古川 「私はイントロで思いっきり叫んでる〈UPPER ROCK〉かな。レコーディングで、michitomoさんから“自分を表す言葉を叫んで”って言われたから、“盛り上がる~ぞ~”って叫んで、これがどうなるのかなと思ったら、曲のド頭で丸々使われてて。結構衝撃でした(笑)。“この曲を聴くとテンションが上がる”って言ってくださる方がたくさんいるし、大事な曲ですね」

 佐保 「えーと、私は〈イチバンガールズ!〉」

 森 「へー、意外」

 佐保 「最初、歌詞を見たときは、“自分たちの言葉が入ってたりして面白いな”くらいの印象だったんです。でも、『代官山決戦』(初ワンマン)のときに11曲ぶんの振りを覚えなきゃいけなくて、そのダンスリハーサルのときに、“なんていい曲なんだ!”って急に思ったんです。“泣いてる暇なんて無いさ”“迷ってる時間なんてない”とか、歌詞がどこを取っても良いんですよ。“みんなで攻めてます!”っていう感じが出てて。歌詞が好きすぎて、ノートにひたすら書いてます」

 古川 「出た! 明梨のアプガ愛(笑)」

 新井 「明梨、曲聴きながら、曲の速度に負けないように歌詞を速く書くんですよ。ホワイトボードに書き出したりもして。でも、何書いてるのか分からなくて(笑)」


――(笑)。それだけ、曲に気持ちが入っちゃってるんですね。

 佐保 「“よし!”って気合が入る曲です。イントロの屈伸の振りは大変ですけど」


――屈伸ってよく考えてみると、スクワットですもんね。

 森 「そうなんです。本当に大変なんですよ」

 古川 「大抵、ライヴの1曲目に歌うことが多いけど、この曲だけでくたくたに疲れちゃうんです(笑)。その分、破壊力はありますね」

 関根 「じゃあ、最後、私は〈サイリウム〉で」

 6人 「来たー!(拍手)」

 関根 「〈サイリウム〉は毎回泣きそうになる。前は、(仮)Tシャツが衣装で、ファンの人も一緒のTシャツを着てたんですけど、今はそういうものがないじゃないですか。でも、この曲をやるときは、みなさんと一緒にサイリウムを振れるんです。歌詞も、ファンの方そのものを歌ってるんです。“光の花咲き誇るよ”っていうのは、ファンの人が振ってくれるそれぞれのカラーのサイリウムが、花みたいにキラキラしてるよってことなんですけど。サイリウムの光って幸せ溢れるじゃないですか。この曲は、歌ってるだけでも幸せになれるんです」

 森 「この曲には、TIFのイメージがありますね。TIFでの初披露に向けて頑張って、スマイルガーデンでのライヴで最後に歌ったんです。広場に集まったいろんなアイドルさんのファンも一緒にサイリウムを振ってくれた、あの光景は忘れられないですね」

 佐保 「あれは、素敵すぎた」

 新井 「思い出しただけで、涙が出てくる~」

 関根 「野外の自然な暗闇の中で、サイリウムの海みたいになって本当に綺麗でした。レコ―ディングに関しても、初めて曲をイメージしながら歌えた曲なんです。それまでは、歌入れの数日前に曲と歌詞をいただいて、言葉をリズムに正確に当てはめるのが精一杯だったんですけど、〈サイリウム〉は、曲に込められた感情も考えながら歌うことができて。それからは、レコーディングに対しての姿勢が変わりましたね」


――歌の面でも成長できたと。さてさて、2月から4月にかけて、Negicco、Dorothy Little Happy、ひめキュンフルーツ缶、LinQ、BiSとの『対バン行脚』ツアーがありますよ。

 古川 「怖いわー」

 森 「他のアイドルさんとは、それぞれ盛り上がり方が違うし、いろんな面でカラーが違うし、どうなっちゃうんだろう」

 仙石 「全チームが強敵だと思います。しかも、その方たちの陣地でのライヴなので」

 関根 「そこが一番怖いです」

 森 「応援に来てくれる私たちのファンもいるかもしれないけど、だからといって、ファンの皆さんに頼ってばかりじゃダメだなって。私たち自身で頑張って、対戦相手のファンの方々も巻き込みたいので。かなりドキドキです」


――そして、4月13日のサードワンマンライヴが、エッグ時代の思い出が詰まった横浜BLITZにて、『横浜BLITZ大決戦(仮)』として行われます。このライヴに臨む気持ちは?

 新井 「対バンツアーでアウェイでの戦いに行ってくるので、ハートは強くなってると思うんです。成長した私たちを見てもらえたらなって」

 仙石 「ツアーで、学んだり吸収したすべてを『横浜大決戦』で爆発させたいと思います」


――気合入ってますね。去年までのアプガは、同じ“戦い”とはいえ、どちらかといえば自分たちとの戦いみたいな意味合いが強かったと思うんですよ。今年からが、本当の意味での戦いなのかなって。

 森 「確かに、それは思いますね」


――4月になったら、アプガも結成から3年目に突入するわけじゃないですか。

 仙石 「あー、そうだぁ」


――3年目って、みんな勝負の年だって言うし、みなさんもそう感じてると思うんです。そういう意味でも、横浜BLITZはかなりの大一番ですよね。

 古川 「メンバー全員、横浜BLITZの公演を成功させられるかどうかで、今年の1年が決まるねってずっと話してるんです」

 佐保 「とにかく、横浜BLITZを埋めてこそなんですよ! じゃなきゃ始まらないんですよ。まず話にならないんです。エッグ時代にずっとやってた会場を埋めて、そこでやっとスタートできると思っていて。一度あそこに帰らないとって気持ちはずっとあったけど、こんなに早くできるとは思わなかったし、埋められるか不安もあります。でも対バン行脚とか、たくさんのお客さんを掴むチャンスはいっぱいあると思うので、それまでの1回1回のライヴが勝負だなって。埋めたらほんと凄いよね」

 6人 「うん!」

 佐藤 「しかも、アプガで横浜BLITZに立つのはたぶん最初で最後なんですよ。会場が取り壊しになっちゃうので。失敗したらリベンジできないんです」


――取り壊し後の空き地でやるわけにもいかないですしね(笑)。

 佐藤 「て、わけにもいかないんで(笑)。悔いを残さないようなライヴをしたいです」


――とにかく『横浜大決戦』を成功させて、そこから夏に向かってステップアップしていくと。

 全員 「ハイ!!!」

 仙石 「攻めて攻めて攻めまくるアップアップ精神で、がんばります!!!!」

取材・文/土屋恵介(2013年1月)

【次回はメンバーによる自己紹介です!】
2月7日UP(仮)

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