金羊毛皮の翼 -8ページ目

金羊毛皮の翼

その日にあったことや思ったこと、その日に関するギリシャ神話ネタやらを書いていきます。
更新は不定期です。何日も続いたかと思えば、ずっと更新しなかったり。
更新がなくても生きているので大丈夫です。


「……あれ?ここは…」
アスクレピオスが目を覚ましました。
「私は死んだはずでは……」
「アスクレピオスよ」
ゼウスでした。
「アスクレピオス。お前は罪を犯した。しかしそれも医者としての善意から行ったもの。それにお前の医療技術を闇にほおむってしまうのは実にもったいない。以後は我々神の立場として秩序を守り、医療行為を施してくれまいか?我が孫よ」
ゼウスはアスクレピオスを神として蘇らせたのでした。
「…はい!わかりました。これからは私の持っている力を駆使して病に苦しむ者たちを救いたいと思います!」

その後、アスクレピオスは結婚して5人の娘を儲けました。さらにその先の子孫には実在の医者ヒポクラテスがいます。アスクレピオスは娘たちと共にエピダウロスをはじめとする全国の神殿で治療を行いました。

古代ギリシャでは実際にアスクレピオスの神殿で治療がされていました。
これがその治療法です。

沐浴して供物をそなえます。そして神殿の中で眠るとアスクレピオスと娘たちが診察をして夢でお告げをします。翌朝、患者は夢の内容を神官に伝え、治療を受けます。

実際に多くの患者が治ったそうです。
清潔(沐浴)と睡眠と名医(神官)とプラシーボ効果があるからだとも言われています。

この神話で現代まで続いているものはアスクレピオスの姿であるへびつかい座、彼の標章物であるアスクレピオスの杖をデザインした世界中の医療機関のマーク(※)(ex:WHOのマーク救急車のマークアメリカ医師会のマーク…etc)、娘の一人で健康の女神ヒュギエイア(Hygieia)が語源となった衛生学(hygiene)などです。このヒュギエイアが持っている杯も薬学のシンボルとして使われています。




※)注釈
実際にはこんな形をしているのですが、デザイン性の理由からヘルメスの持つケリュケイオン(カドケウス)が用いられることがあります。このケリュケイオンは元はアポロンのものでしたので(これを話すとまた長くなる)、医療関係に使われてもあながち間違いとは言えませんが、ヘルメスに所有権が移り医術とは関連性がなくなったため医療関係に使うのは少し違っています。一方ヘルメスは旅人道路交通商業発明窃盗雄弁伝令の神ですので東京商科大学を前身とする一橋大学の校章にケリュケイオンが使われています。





(・∀・)おまけ(・∀・)

ところで、アスクレピオスが雷霆に打たれたとき、父親のアポロンは怒り狂いました。
と言っても父親のゼウスに手を出すわけにはいきません。と言うわけで雷霆をつくったキュクロプスたちが殺されてしまいました。ところがその罰でアポロンは人間に一年間仕える羽目になります。この人間がアドメトスで、アポロンに対して親切にしたため、死ぬときに誰かが身代わりになれば死ななくて済むという特権を手にしました。
そのあと妻が身代わりに死ぬことになるも12の難行中のヘラクレスに救い出され夫婦で仲良く過ごした、という神話もあります。







やっと終わりです。
絶対にこの時のブログでこぼれ話として書くには長過ぎたw

読んでくれた人、ありがとう。



でゎノシ