金羊毛皮の翼 -4ページ目

金羊毛皮の翼

その日にあったことや思ったこと、その日に関するギリシャ神話ネタやらを書いていきます。
更新は不定期です。何日も続いたかと思えば、ずっと更新しなかったり。
更新がなくても生きているので大丈夫です。



今日は大晦日です。

担任の国語の先生曰く、毎月の最後の日が晦日と言い、一年の最後なので今日を大晦日と言うそうです。


さて、明日から巳年。辰年は今日で終わりです。龍の年だ、かっこ良かったね。

明日は蛇がキーワードのギリシャ神話を書きますが、今日は竜の出てくるギリシャ神話の話をいくつかしようと思います。

面倒臭い&時間短縮のため、少しずつ!


【世界の西の果て】
世界の西の果てにはへスペリデスの園という楽園があり、アトラスの娘たちであるヘスペリデスが守っている黄金の林檎の木があります。この木を守っているのが竜ラドンです。以前、秋の夜空でお話ししたペルセウスの冒険譚で登場したゴルゴン三姉妹グライアイ三姉妹の兄弟です (神統記のデータ。画像さがしにwikiに行くとテュポンとエキドナの子って書いてありました。一般的には後者をとるらしいです) 。ラドンは100の頭を持ち、火を吹きました。
一説に、ヘラクレスが12の難行の11番目の難行「ヘスペリデスの黄金の林檎をとってくる」を遂行中に殺されたという話もあります。
ラドンは死んだあと、りゅう座になりました。

ラドン[画像]



【八股ノオロチ】
エキドナの息子の一人にヒュドラという竜(巨大蛇)がいます。彼は冥界へと続く沼に住み、頭が9個あり、本物は一つだけでした。また、頭を斬り落とすと切り口から二つ頭が生えてくるという山中教授もビックリの再生能力を持ったバケモノでした。ヘラクレスは3つ目の難行「ヒュドラ退治」で、頭を切った直後に、甥に切り口を焼かせ、再生できないようにしてヒュドラを退治しました。
ヒュドラは死後、うみへび座になりました。
…あ。来年の蛇の話にいれた方が良かったかな?

ヒュドラ[画像]



【歯から生まれた男】
昔、フェキニアにエウロペという美しい女性がいました。しかし、彼女は、彼女を見初めた最高神ゼウスが変身した白い牡牛にクレタ島まで誘拐されてしまいました (ゼウスはエウロパに言い寄るために自分の子を産んでくれたらこの地にお前の名前をつけると約束しました。こうしてヨーロッパという名前がつけられました)。
兄弟たちはエウロパの誘拐を悲しみ、父から命令されて彼女を探す旅に出ました。そんな兄弟の一人、カドモスのお話です。
カドモスはデルポイの神託に従って、未開の地まで行きました。ところが戦神アレスの子であるがカドモスの部下を食べてしまいました。カドモスは竜を殺し、戦術と学芸の女神アテナに教えられたとおり、竜の牙を地面に蒔きました。
なんということでしょう。
牙が、武装した戦士スパルトイたちに変わったではありませんか。するとカドモスは生まれて間もない彼らに殺し合いをさせました。鬼か。そして生き残った5人を家来にし、テーベを建てました。
アレスは自分の子供を殺されてお怒りでしたが、カドモスが8年間アレスの下僕となることでアレスの怒りを収めました。そのあとカドモスはアレスと美の女神アフロディテの娘で調和(harmony)の女神ハルモニアと結婚し、死後も二人で桃源郷エリュシオンで暮らしましたとさ。
めでたしめでt……
エウロパの捜索はどうした!

アレスの竜[画像]



【デルポイの竜】
光と神託の神アポロンと月と純潔の女神アルテミスの母親レトは、「レトの生む双子は神々の中でもとりわけ輝かしい者となるだろう」「ゼウスにアレスよりも愛しい息子を生み与える女はただレトのみだろう」などという予言をヘラが耳にしたために、ヘラが世界中にお触れを出したため、出産がなかなかできませんでした。ヘラの迫害を受ける中、「レトの子によって殺害される」という予言を知った地母神ガイアの子、竜ピュトンもまた、レトを追い回していました。
レトはゼウスや海神ポセイドン、北風ボレアスの助けを借りてアポロンとアルテミスを出産できたのですが、アポロンは母を苦しめた竜、ピュトンを許しませんでした。というわけでアポロンはデルポイに行き、弓矢でピュトンを殺してしまいました。
以後、デルポイの神託はアポロンが司るようになりました。デルポイの巫女は地面から出てくる蒸気(ピュトンの死体から出るガス)を吸って狂乱状態になって神託を下したそうです。

ピュトン[画像]



「竜」と言ったら東洋では水の神ですが、西洋では悪役。不思議ですね。


そんな今年もあと7時間。





良いお年を!




でゎノシ