※矢口カメラマンお写真

 

「FaOI幕張」があっという間に終わり、今日から愛知公演が始まった。

愛知県名古屋と言えば、忘れもしない2022年の愛知公演2日目、『午後パレ』の群舞の後リンクの穴修復のために公演が一時中断した。

その時、暗いリンクにスポットライトが当たり現れてのは羽生選手、作業の間笑顔でリンクを周回して踊ってくれたり、ズサーで腹チラまでやってくれたりと大サービス、観客は大喜びだった。

※アドリブでこんな演技ができるとはやはり天才!

 

あの後、CIC社長は羽生選手にちゃんと特別手当をはずんだかな?

ショーの進行からリンクコンディション迄、毎回企画会社以上に神経を使い、場を盛り上げてくれるサービス精神の権化、羽生選手をもっと大切にしなければ、この先明るい未来はありませんぜ!---と、一応けん制しておこう。

昨年のFaOI運営には釈然としない部分が多かったので、今年の羽生ファンはシビアな目を向けていることを、CICはゆめゆめお忘れなくと言いたい。

 

※午後パレの衣装は、自分的にFaOI歴代1位に匹敵するくらい好きである。

黄金の薔薇がよく似合い、上品な魔王感がたまらない。

 

今年の「FaOI幕張」はお茶の間シアターで観たが、羽生選手の怪我が気がかりだった。

しかし、流石プロの中のプロ、羽生選手は怪我の影響など微塵も感じさせず、完璧な演技で観る者を圧倒し、ショーの主役としての存在感を示していた。

個人の演目ではアニメ『ガンダム』の挿入歌『ミーティア』と、今年3月の"nottte stellata"で話題になった

『Danny Boy(ダニー・ボーイ)』の2プロ構成、これは嬉しい驚きだった。

 

『ガンダム』については全く知識がなかったが、弟が幼いころテレビに嚙り付いて見ていた『マジンガーZ』を思い出した。

※ガンダムとはこれに羽を付けたような形状なのか?

 

※小海途神撮影

羽生選手が『ガンダム』演じると、ロボは金属の塊というより、青い氷の鎧でできているかのようにクールで神秘的だ。

 

 

もう一つの演目、羽生選手の『ダニー・ボーイ』は、既に彼の歴史的名作の仲間入りをした感がある。

今年3月、notteで初めて『ダニー・ボーイ』を見たとき、反射的にエルビス・プレスリーを思い出した。

※白い立て襟の衣装にヒラヒラなびくフリンジ、広くあいた胸元はエルビスのトレードマークでもある。

 

 

※衣装担当者はエルビスファンか?

 

エルビスは『ダニー・ボーイ』がことの他好きで、コンサートでは必ずと言っていいほど歌っていた。

彼の葬儀で演奏されたのもこの『ダニー・ボーイ』、きっとエルビスにとっては、ロックンロールよりも墓場に持って行きたい曲だったのだろう。

いつの日か、哀愁を帯びたエルビスの歌声で滑る、羽生選手の姿を観たいと思っている。

暗殺されたアイルランド系アメリカ人のケネディ大統領の葬儀や、パパラッチに追撃されて事故死したダイアナ妃の葬儀でも、この曲が演奏されたことは有名である。

 

白い衣装は人を映す鏡、そこに人柄が現れるからと言われているが、どこか聖なる雰囲気を漂わせるのは、一握りの桁外れなスーパースターだけだ。

そして彼らに共通するのは、常にマスメディアにマークされ、ひどいハラスメントに悩まされ続けていたことである。

エルビスもそうだったが、マイケル・ジャクソンへのバッシングも凄まじかった。

マイケルは奇抜な衣装が多いが、シンプルな白は内面の美しさを引き出して見える。

 

※マリリン・モンローはセックスシンボルと言われていたが、実際の彼女は自立した強い女性だった。

「時代が彼女に追いついていなかった」、というのが現在のマリリン評である。

彼女は死後もスキャンダルに曝され続けていた。

 

※故ダイアナ王妃

通称「エルビスドレス」と呼ばれた立て襟の豪華ドレス。

全身にパールが散りばめられている。

彼女も又ある意味で稀有のスーパースターであり、クズメディアの犠牲者だった。

 

 

※美しすぎて人外観を感じるハク様。

あまりにもメディアハラスメントがひどいと、失望のあまりこのまま天に昇っていきそうで心配である。

 

今夜は愛知でどんな演技を見せてくれるのだろう。

どうか怪我もなく、無事に公演を終えられますようにと心から祈っている。