※DVDと神の写真集が同時に届いた。
小海途カメラマンの写真は本当に素晴らしい。
「RE_PRAY横浜」のチケは全滅、リセール、先着と最後まで粘ったがカスりもしなかった。
3万6千人が集まった昨年の"GIFT"でさえ落選したのだから、羽生選手のワンマンシューには縁がないとあきらめている。
今日は先月佐賀で行われた「RE_PRAY佐賀」の経済効果が
4億8千万円であると地元紙が報じていたが、たった一人でこの数字を叩き出した羽生選手の凄さを再認識した。
先週サッカー界のスーパースタ―であるメッシ選手が
「ヴィッセル神戸」との親善試合に出場したが、ニュースでは国立競技場のガラガラ映像が晒されていた。
いくらメッシでも、ただの親善試合に4万円のボッタクリ料金では見る価値がないと判断されたようで、気の良い一般大衆も、マスコミの誘導だけでは踊らされなくなったということだろう。
"RE_PRAY"の料金も決して安いとは言えないが、羽生選手の単独ショーはプレミアムの価値があるという絶対的な信頼があるので、ファンは迷うことなくチケットを購入するし、結果として争奪戦となる。
羽生選手以外のアイスショーは殆どがガラガラに近いようだが、値段と中身が釣り合わないものは淘汰される時代になったともいえる。
今回の"RE_PRAY"はゲームの世界観という、今までのアイスショーにはない発想で構成されている。
プログラムの選曲としてゲーム音楽を使う選手はいるが、ショー全体のコンセプトとして用いたのは羽生選手が初めてである。
これ迄どちらかというとマニアックな感じだったゲーム音楽だが、羽生選手が『いつか終わる夢』や『破滅への使者』、
"MEGALOVANIA"などを演じたことで、一気に芸術の領域へ到達した感がある。
先日のバレンタインデイ、SNSでは"UNDERTALE"の作者で作曲家でもあるToby Fox(トビー・ホックス)氏が、ゲームのメルマガで羽生選手の"RE_PRAY"を絶賛していると話題になっていた。
トビー氏は現在32歳で羽生選手とほぼ同世代、ポケモンのゲーム音楽などなども制作しており、日本でも積極的に活動しているようだ。
氏は、いつか羽生選手と対談してほしいと思う人物の一人でもある。
"UNDERTALE"は日本のRPGである「motherシリーズ」から強い影響を受けており、ゲーム内でも似たような場面が随所にみられる。
「motherシリーズ」は30年近く前にコピーライターの
糸井重里氏により制作された伝説的な作品で、今も根強いファンが多い。
最近自分もSwitch(スイッチ)で"mother1"と
"mother2"を実際にやったばかりだが、すっかりとゲームの世界に嵌ってしまった。
特に"mother2"は音楽が秀逸で、ビートルズや
チャッ・クベリー、ビーチ・ボーイズ、レゲエ音楽などをアレンジした懐かしいメロディが多くて楽しめた。
今の若い世代の人たちには、古さもむしろ新鮮に聞こえるのかもしれない。
ゲーム内の台詞も糸井節全開で、驚くほど古くて懐かしいギャグが時々飛び出してくる。
モンスターの名前が「スーダラダッタ」だったときには思わずのけぞったが、植木等もあの世で笑っていることだろう。
"mother2"では「くり返される祈り(RE PRAY)」が重要な意味を持つが、『エスポリスト伝記Ⅱ』の「地上を救うもの」との共通性も感じた。
今回のショーでは前面に出てはいないが、”RE_PRAY”には"mother2"の影響もあるのかもしれない。
羽生選手のショーがなかったら多分RPGの世界を知る機会はなかっただろうし、ゲームをクリアする楽しさも、セーブデーターが消えてしまうショックも感じられなかったと思う。
これ迄、ゲームを小説や映画より軽く見ていた自分を大いに反省している。
ゲーム廃人になりかけるくらいのめり込んだアンテ、おかげで風邪をひいて寝込んだ。
とにかく楽しくてどこか懐かしい"mother2"、やってない方はぜひお試しあれ。
初代mother、クリアするのが一番難しくて大変だった。
明日からいよいよ「RE_PRAY横浜」が始まる。
羽生選手の健康とショーの成功を心から祈っている。