必要な双極性障害 | 朧月の散歩~双極性障害の人が語る~

朧月の散歩~双極性障害の人が語る~

双極性障害の朧月が思いついたことを綴ります。

うつ病を寛解した人の中に、たまに「うつ病になってよかった」という人がいる。
うつ病になったからこそ、人生を見直すことができ、結果としてよかった、といったところらしい。

常々考えているのだが、私は躁うつ病(双極性障害)だけど、もし寛解したとしても「なってよかった」なんて絶対に思わないと思う。
病気は問答無用でつらいし、苦しいし、しんどいし。

こんなにしんどいのに、どうして病気になってよかったなんて思えるんだ?
これが私の本音。

病気になる前、私はいろんなことを自分でやらなければ気が済まなかった。
仕事はもちろん、家事育児。
仕事でも一人で抱えがちだった。部署には後輩がいなかったので、仕事をふるということもできなかった。

家事育児につても手を抜くことはせず、毎日食事は作っていたし、子供を抱っこしたら、夫に渡したがらなかった。

それが病気になって崩壊。

病気になって自分のキャパを超えるようなことしないということを覚えなければならなかった。

主治医の先生に、「手放すことを覚えなさい」と言われた。
自分の仕事を他人に任せることを覚えろということらしい。

私はヘルパーさんをお願いしているのだが、それもその「手放すこと」の練習の一環。
家事を夫や子供に任せることもその一環。

私は徐々にだが、「手放すこと」を覚えた。今でも完璧ではないけれど。

いつだったか子供の保育所時代のママ友に、
「朧月さんにとって、その病気は必要な病気だったのかもしれないよ」
と言われた。

確かに、病気になることによって、「手放すこと」を覚え、格段に生きるのが楽になった。

私は病気になってよかったとは思わないけれど、病気は「必要」なものだったのかもしれない、と思っている。



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