分厚い雲が支配する今日の空は、気持ちの悪い鼠色をしており、台風がやって来る兆しを感じさせる。吹く風は攻撃的で、洋服をバタバタと暴れさせていた。
私はと言えば、仕事を休んだ後悔に苛まれていた。
特別具合が悪かった訳では無い。人と関わる気力が無かっただけだ。
昨日、仕事中に鬱状態に陥った私は、強い希死念慮を感じてしまい、何もかもが苦しくなった。
列挙していくのは少し憚られるが、記録のためにも書き上げてみる。
1つ、去年に別れた彼氏との関係が有耶無耶なまま連絡先を削除してしまったこと。連絡を取り、恋人や友達に戻りたい訳では無い。ただ、スッキリとお互い納得した上で関係を切りたかったのだ。そんな事が出来るのは、空想の世界の話だけだとは頭では分かっているのだが。
2つ、グループホームに一人暮らしを始めたことで、金銭面に切迫している事。1ヶ月の生活費は父が5万円を支給してくれている。衣食住、貯金、娯楽に掛かる金額を考えると、1人でも結構キツく、常に焦りがある。作業所で貰える工賃は正に雀の涙程で、生活の足しにはならなかった。
3つめは、自身の負うハンデの多さに対する不安だ。左手指麻痺、脳機能障害、精神障害を抱えながら生きていけるのか。単純に「生き続ける」事は可能だろう が、その為には仕事をしなければならず、その上健常者同等の能力を求められる。最初から諦め、努力する事を放棄したりはしないが、何せ釣り合う精神力が既に無い。考えれば考えるほどに絶望的な未来に、暗くならざるを得なかった。