そして今日から暦の上では、春がはじまります。
とはいっても、まだまだ冬の寒さはつづきます。
寒さが3日つづいた後に、暖かさが4日つづくのを繰り返す「三寒四温」は、これから3月ごろまで当てはまります。
ゆっくりと、春の陽気エネルギーへ切り替えていきましょう。
これまでの冬のおこもりモードから一転、陰気が減り陽気が満ちることで、奥底から力がみなぎって来ます。
しかしそのエネルギーの大きな変化についていけず、心や体は不安定になりやすいです。
それは春の陽気になれることで、少しずつ落ち着いていきます。
春に起こりやすい不調として、風の邪気の不調があります。
冷え、熱、乾燥など、日ごとに変わる邪気のダメージが体にするりと入り、風邪やめまい、頭痛などの不調につながります。
また陰から陽への変化は、大きなストレスで、不眠や憂うつ、気分の落ち込みなども感じやすくなります。
そのために、体の「気」を巡らせることが春のテーマになります。
屈伸や背伸び、アロマや香味野菜、柑橘、春野菜を積極的に取り入れましょう。
柑橘のぱっと弾けるような香りって、心地良いと感じる方も多いと思います。
「良い香り」と感じるだけで、実は「気」が巡ります。
春の野菜といえば、新じゃがいも、新玉ねぎ、菜の花など。
じゃがいもは胃腸を元気にして、エネルギーを補い、疲労回復に役立ちます。
玉ねぎは体を温め、胃腸を整え、エネルギーを巡らせてくれます。
苦味のある菜の花は、解毒作用があり、お肌の不調を抑えてくれます。
春の味付けは、さっぱりと。
この季節はまだまだ三寒四温で、風の邪気もありますから、油断の薄着は禁物です。
周りの人や季節感に合わせるのではなく、ご自身の体感に合わせた衣服を選んでいきましょう。
特に冷えを感じている人の多くは、足首をさらしていることが多いです。
くるぶしの靴下を避け、うっかり冷えを予防しましょう。
春の養生の基本は、「ゆるめる」こと。
髪もほどき、締めつけの少ない服を選び、気持ちもゆるく、与えて奪わず、生かして殺さず。
ですが、新しいことを始めたり、予定を立てたりするのは吉ですよ。
私も新しいことを始めようと、計画を立てています。
それは1〜2年くらいを想像して。
春の陽気の後押しと、行動力を活用して行きましょう。