今日は「冬至」ですね。
冬至とは一年の中でもっとも昼が短く、夜が長いころのこと。
これからの寒さを乗り切るために、栄養価の高いかぼちゃを食べたり、柚子湯に浸かって無病息災を願います。
冬至のテーマは「補陽益腎」といって、これからの季節に減りがちな「陽気」を補って、寒さや冷えで弱りやすい「腎」を守ること。
そのためには、まずは冷やさないこと。
この季節はヒートショックなど、寒さからの不調も起こりやすいです。
お部屋と、脱衣所や浴室との気温差を少なくするために暖房器具を活用したり、シャワーではなく湯船に浸かるようにする、うっかり冷えを避け素肌をさらさないことも大切です。
それから湯たんぽはほんのり温まり、少しずつ冷めていくので睡眠を妨げない優れものです。
腎を補う食べものは、黒豆、黒ごま、きくらげ、里いも、山いも、えび、牡蠣、海苔、くるみ、松の実、クコの実などがあります。
黒豆は冬に弱りがちな腎を元気にしたり、貧血や老化防止、肩こりや生理痛、疲労回復に働きます。
エビは体を温める力が強く、冷えや疲れやすい人に。
体力回復、精力減退、更年期の不調、下半身の冷え、頻尿などにも働きます。
かぼちゃは体を温めて、胃腸を整えます。
りんごは潤いを補い、喉の渇きや咳を鎮めます。
胃腸を整えるので、下痢や消化不良にもおすすめ。
またりんごは熱を取る働きがあるので、熱や喉の風邪にもいいですよ。
そして冬至といえば「柚子湯」ですよね。
良い香りには、「気」をめぐらせ気持ちを安定させる効果があります。
柚子湯の入り方は、柚子を丸ごとか皮のみ、または天然100%の精油を数滴浮かべましょう。
柚子をはじめとした柑橘には光毒性や、お肌へのピリピリとした刺激があることもあります。
光毒性とは、柑橘のある成分が日光などの紫外線に触れることで、お肌のトラブルを起こすこと。
ですからそれらの性質のものに触れたら、数時間は紫外線に当たらないようにすること。
夜の入浴に活用するれば光毒性の心配は少なく、もしも心配なら上がる前にシャワーで軽く流すと良いでしょう。
ちなみに柑橘であっても光毒性のないものや製品もあり、オレンジスイートの精油はその代表です。
冬至を境に少しずつ「陽気」も増えて行きますが、これからますます寒さが過酷になります。
冬に良い食べものや暮らしの知恵を活用しながら、体を寒さから守り、憂うつな気分も明るくしましょう。