今日は、二十四節気の「霜降」です。
言葉の通り、朝夕の気温がぐっと下がり、霜が降り始める季節と言われています。
ここでみられる心身の状態は、疲労や元気が出ない、エネルギー不足や、乾燥からののぼせ、イライラ、倦怠感が出やすい、風邪を引きやすいなど。
このエネルギーや潤いの不足は、眠りが浅いなどの睡眠にも悪影響を及ぼします。
肺にも負担がかかりやすいので、換気や深呼吸を心がけましょう。
この潤いへの備えは、これからますます過酷な時期を迎える冬への備えでもあります。
この時期の邪気は、「冷え」「乾燥」「風」です。
気温の低下とともに、冷えの症状も強くなると思いますが、ここでは無理に「温める」のではなく、「冷やさない」ほうに着目します。
冷蔵庫でキンキンに冷えた飲みものや、アイスやゼリーなどの甘いものが習慣になっていたり、
生ものやサラダをよく食べるという習慣の積み重ねから、冷えが生み出されていることがあります。
邪気は、油断の隙間からするりと入り込みます。
風が強い日は、めまいがしやすくなることも。
薄着だったり、足首・手首・首の付け根をさらすような隙間のある人は、知らず知らずに不調の種を植えつけられやすいので、気をつけましょう。
流行りの温かい肌着の中には、化繊混のものがあり、それが乾燥や肌荒れをもたらし、不眠や不安につながることもあります。
邪気は、そういった弱った皮膚や毛穴から入り込み、じゅくじゅくや、かゆかゆをもたらします。
「そういえば」という心当たりがあれば、肌に近いものは綿などの素材を選んでみたり、ご自身の生活習慣を秋冬用に見直してみるだけで、驚くほど快適に過ごせるようになります。
でも、全てを完璧に取り入れるのは、なかなか難しいと思います。
毎日のメニューや、ごはん作りも一苦労です。
そこでこの季節におすすめしたいメニューは、具沢山お味噌汁か豚汁、+ごはん。
たくさん作って、作り置きしたり、スープジャーでお弁当として持って行くこともできます。
具はお好みで。
エネルギーを補うのは、ホクホク野菜(じゃがいも、さつまいも、かぼちゃなど)
潤いには、白いもの(白菜、さといも、大根、豆腐、れんこん、玉ねぎ、白ごまなど)
そして、お味噌にも、体を温める力があります。
加熱した野菜やきのこ、お肉も豚、鶏、肉団子、イカやタラなどを入れて、飽きることなく頂けます。
忙しいし、時短したいからこそ、具沢山のお味噌汁とごはんで、自分に合格点をあげる。
「あせらない」「できないことを後悔しない」のも、養生なんですよ。
ですから、もっとしんどいときは、ごはんもお味噌汁もレトルトでOKだと思います。
カット野菜や、カットきのこもあるし、お肉だって用途ごとに切ってくれていて、
包丁も、洗い物も、労力も、最小限ですむ、便利な世の中になりました。
さらに今はコンビニも充実していて、私の独身時代もこんなに選べたらと思ってしまいます。
私のお気に入りです。
お味噌汁に柚子胡椒を混ぜると、しっかりおかずになります✨
さらに柚子の香りには、「気」つまり「エネルギー」を巡らせてくれる働きもあります。
そして、タイトルにもありますが、この「潤い」は外から取り入れることもできますが、体の中でも作られているんです。
それは、「寝ている間」なんです。
ですから、秋冬は早寝が肝心。
冬へ向けて、加湿や湯船に浸かる、早寝を心がける、季節や気温を感じながら衣服や暮らしを合わせるなど、季節と共に体のサイクルにぴったり合ったポイントを押さえて過ごしていきましょう。