「茅の輪」とは、「ちのわ」と読みます。
茅の輪くぐりとは、茅(かや)で作られた大きな輪をくぐることにより、無病息災や厄除け、家内安全を祈願する行事のことをいいます。
茅の輪をくぐることによって、生活の中で知らず知らずのうちに付いてしまった災いや、厄を払い、健康で幸せな生活が送れますようにとの願いが込められています。
しめ縄にも用いられる茅は、「厄を払う」「神聖なもの」としての役割を持ちます。
「夏越祓え(なごしのはらえ)」で行われる茅の輪くぐりは、一年の前半の穢れを清め、厄災を払うための神事であり、無事に過ごせるようにと祈る行事です。
6/30や7/31に行われるなど、各神社さんによって日程は異なります。
太宰府天満宮では、7/24(夏越祭)、7/25(誕生祭)の日程です。
両日、天神さまのお誕生をお祝いすると共に、人々が悪い病気や事故にあわず、この夏を無事に過ごせるように祈りを込めて願う「夏越祓え」の神事が斎行されます。
この両日は祭典後に、疫病が発生しやすい梅雨から夏場を無病息災に過ごすことを祈念する「茅の輪神事(ちのわしんじ)」を執り行います。
疫病を祓い退け、病魔に負けない新たな力を授かります。
ちなみに天神さまのお誕生の6/25、命日の3/25にちなんで、毎月25日の参道の梅ヶ枝餅屋さんでは、よもぎの入った梅ヶ枝餅が販売されていますよ🌸
さて、お天気に左右されることもあるそうですが、7/25夜には「千灯明(せんとうみょう)」が行われます。
心字池周辺に約千本のロクソクを献灯して、天神さまの御神霊(おみたま)をお慰めする神事です。
茅の輪のくぐり方は、唱えの詞を唱えながら、8の字にくぐりぬけます。
①一礼、左足から左回り。
(茅の輪を左足で跨ぎながらくぐります。)
②一礼、右足から右回り。
③一礼、左足から左回り。
茅の輪の正面に立って一礼、最後は茅の輪をくぐり抜けて、拝殿でお参りを行います。
代表的な唱えの詞は、こちらです。
「祓え給ひ、清め給へ、守り給ひ、幸へ給へ」
(はらえたまい、きよめたまえ、まもりたまい、さきわえたまえ)
神様にお祓いと、お力添えをお願いする意味があります。
覚えきれなかったら、「はらえたまい、きよめたまえ」でも良いと思います。
うっかり忘れてしまっても、小さな子どもで言えなくても、間違えてしまっても、お叱りを受けることはありません。
神社さんによって、違う祝詞や和歌を用いる場合もあるようです。
お写真は、太宰府天満宮に掲示されていたものです。
各神社さんのお作法に合わせて、行って頂いて大丈夫ですよ。
思ったより茅が太くて、一歩目の左足が、茅につまづきそうになりましたが、右足で踏みとどまりました。
背中や肩がスッキリ、胸の中も軽くなり、お腹がぽかぽかしています。