今から22年前の2002年、毎日新聞東京本社1階の「毎日サロン」で

私が1980年代から2000年にかけ、雑誌取材等で撮影した

著名男性30人のモノクロ写真を展示した個展「男の肖像」を開催しました。

 

当時はフィルムカメラ全盛、プリントも印画紙が当たり前の時代でした。

それが、いつの間にやらカメラはデジタルに移行、

プリントも普通に自宅でプリンターを使うようになり、

私にとって印画紙プリントは遠い存在になった気がしていました。

 

ところが、昨春ひょんなきっかけでトランクルームから、

その2002年の写真が退色もせずに良い状態で出てきたのです。

これは当時、プリントをお願いし、今はもうない

プロラボ フォトクリエイト タカ の高い技術力のせいだと思っています。

 

その後、公私に忙しく出てきた写真のことはすっかり忘れていたのですが、

以前からの妻の言葉と、昨秋上京してきた伯母の助言に感化され、写真展開催を決意。

2023年11月、その企画内容を横浜/山手の岩崎ミュージアムに打診したところ、

2024年4月に- 関幸貴写真展「男の肖像Ⅱ」- を開催することが決まりました。

 

展示内容は、22年前のプリントも観ていただきたいので、前回の写真を展示。

それに加えて、約半世紀前の学生時代に撮影した植草甚一さん、

1976年に渡米して撮影したイサム・ノグチさん、詩人ケネス・レクスロスさん、

そして、2000年以降に撮影した著名人の方々の写真を展示するつもりです。

 

ただ、新しく展示する作品に関しては、

印画紙プリントではなく、フィルムスキャナー等を使用し、

デジタル化したデータをインクジェットプリントで出力する予定です。

これは、ほぼ初めての試みなので、自分でも楽しみです。

 

今日の掲載写真は、今から37年前(1987年)、

新宿ゴールデン街の「ばあ まえだ」で撮影した直木賞作家/佐木隆三さんです。