小2&小4の塾なし家庭学習記録。夫婦で不動産や株を運用し、働く時間は最小限に。子供と一緒に日常の中での学びを楽しんでいます。 小3は現在新聞枠で日能研特待生。
タイトルで気になっていた「引き算の子育て」を読みました。
教育ジャーナリスト、おおたとしまさ氏の最新刊です。
内容は、情熱大陸やプロフェッショナルに出演した、カリスマ教育者2人による対話がメイン。
アレやった、コレが良いよ、と様々なアドバイスが溢れる子育て界隈の中で、大事なのは「引き算=何をしないか」であると説くカリスマお二人。
「子どもには自ら育つ力が備わっている。それを親が見守るだけで十分。」
子供が自主的に学ぶ時間を奪わず、親は口を出さない、教えようとしない、強いていうならOKなのは一緒になって学ぶことくらい。
端的に言えば、ポケモンにハマって自主的に色々調べてるんなら、それこそがもう勉強だ。くだらない計算ドリルなんかでその時間を奪うなよ、って話です。
読んでみての感想は、半分賛成!半分疑問、です。
結果を求めない、子供の人生だ。
教えない、見守る、に徹した結果、成功したかどうか?と子育てに結果を求めること自体がナンセンスだと語るカリスマ教育者。
親が考えるゴールなんてのは、いずれ子供も自分で気がつく。
家畜のように塾に飼い慣らされて、ある程度勉強ができるだけの器用貧乏になってしまうのが一番気の毒で、それよりは好きなことに熱中した方がよい。
私にとっては耳が痛い話です…
塾の宿題におわれてて、ムスメの自由時間が少ないのが最近とても気になっている。
好きな事に全フリさせた結果が、成功なのか失敗なのか?って、結局は子供自身の問題であって、親は子をコントロールしようとしてはいけない(できない)んですよね。
どんな人生になったとしても、好きなことに熱中した経験そのものが、子供自身が人生を切り開いていける強さを育む、というメッセージとして受け止めました。
さっそく我が家の算数担当のオットにも、本の内容を共有。
「塾の宿題も大事だけどさ、絵を描いたりアイデアひらめいて遊んでいる時は、その時間を優先しようよ!」
とオットに話したところ
「受験に合格するために勉強してるんでしょ?本人の好きなことだけやらせてたら受からないけど、よいの?」
とバッサリ![]()
中学合格は理想だけど、ゴールじゃない。合格のための解法を勉強させたいんじゃない、ってことを改めてオットと話しあいましたが、オットの言う事も一理あるんだよねー。
ほんと、匙加減が難しい!
見守りで自制心は育つか?
本著を読んでいて引っかかったのは、本人の好きに任せて、「自制心」や「やり抜く力」といった非認知能力は育つのか?って点です。
わが家は、通塾前から七田式プリントの国語と算数を継続してきました。
賢くさせるため、というより、机に座る習慣と継続する力をつけさせるのが目的です。
本の中では、子供にそのような学習習慣づけは必要ない、と引き算の対象にされています。
習慣は、人生に目標があって、それを達成するために大人になってからやること。時間が来たら机に座るなんて習慣づけは、内発的な学びではない。
この主張については、いまいち賛同できませんでした。
対談の教育者の方から、週に一度、塾にくるだけで、その他の時間は好きに過ごして学習習慣などなかったのに難関校に合格したお子さんのケースがでてきましたが、塾に通って勉強するという習慣はついてるじゃない。
ご自身の塾での学びが内発的で、家庭学習が「心を麻痺させて積まれた課題をやる」前提になってることが腑に落ちないわ。
「学力の経済学」という本があって、統計で科学的に立証された学力に効果があること、が紹介されています。
有名な実験なので聞いたことがある方も多いでしょうが、自制心の強い子どもは大人になっても学力が高く、社会的成功を収めやすいということがデータとして明らかになってまいます。
他にも、「マナーを守る、人に親切にする、勉強をする、といったしつけを親から受けている子供は、しつけを受けていない子供よりも年収が86万円高い」という神戸大学の研究や、
「夏休みの宿題を先延ばしにしている子供(自制心のない子供)ほど、大人になった時に喫煙、ギャンブル、飲酒の習慣が高い」という大阪大学の研究結果も。
これらのデータとして立証された結果を知ると、果たして習慣づけは子供のうちは必要ない、と言えるのか?と疑問がわいてきます。
一部の例外をのぞき、子供のうちに親から何も言われてこなかった子供が、自制心をもって学習習慣を立てる日なんて永遠にこないのでは![]()
結局、
①子供自身のやりたい事を見逃さずに没頭させる時間もとりつつ、
②決めたことを毎日やる努力も必要
という、これまでの方針と変わらない結論に至りました。
それってほんと、匙加減が難しい!
