30年ほど前の看護学生の時に

実習で特養に行きました。

 

部屋はうす暗く、

10人ほどの大部屋で、

入居者はみな同じ服を着て

同じ刈り上げの髪型をしていました。

 

当時「寮母」と呼ばれていたケアスタッフが、

入浴時にはベルトコンベア式に入居者を浴槽に運び、

デッキブラシのようなもので洗身をしていました。

 

患者さん一人一人のニーズをくみ取ることが

看護だと学んでいた私にとっては、

 

人を人として扱っていないその光景がとても衝撃的で、

おどろおどろしく思えたことをおぼえています。

 

あれから30年 特養も随分と変わりました。