頂上からの深雪を一本滑り、着替えを持ってニセコスキー場付近にある温泉に向かった。
温泉名は失念したが、露天で混浴だった。
Nと私が入って暫くすると、N嫁がお酒を持って入って来た。
勿論、身体にはバスタオルを巻いている。
入浴客は我々だけで有る。
映画やテレビで良く見る、盆を浮かべて、その上に徳利を乗せて、お猪口で一杯というやつだ。
ものすごく暖まる。
Nは、車の運転が有るので、私とN嫁と二人で二合を殆ど呑んだ。
風呂から上がり、倶知安の町へ向かうが、猛吹雪で全く前が見えない。
前が見えないのを気にすること無く、Nは車を走らせる。
横に乗っているのが怖い。
『こんなの、しょっちゅうだよ』と笑っている。
やがて、うっすら街並みが見える。
街中に入った頃には、吹雪も少し治まった。
『あの辺りは、いつもだよ』とNは云う。
習慣というか慣れというか、感心する。
やがて、お目当ての"ジンギスカン鍋"屋に到着。
四人掛けのテーブルに三人で座る。
先ずはビール。
やがて、野菜がザル一杯運ばれて来た。
正直、本格的な"ジンギスカン鍋"は初めてだ。
まず野菜を鍋というか、鉄板に乗せる。
次に、羊肉を乗せる。
色々な食べ方があるそうだが、これが一般的。
肉が焼けると、野菜は鍋の隅に置き、肉はタレを付けて食べる。
私は殆ど肉ばっかり、N嫁は野菜ばっかり。
タレに漬け込んだラム(子羊肉)が運ばれて来たが、これがまた最高に美味い。
Nがワインを呑もうと云い、ボトルで注文した。
秋は、北海道の至るところでワイン祭りが開かれ、N夫妻も、小樽のワイン・カーニバルには毎年行っているそうて、特にN嫁は目が無いそうだ。
だから、車の運転があるN嫁も一杯だけと云ってたが、三杯程は呑んだだろう。
食べて呑んで喋って、少し眠く成った。
外も吹雪いているので、倶知安周辺観光はやめて、帰って寝る事にした。
N嫁は、ボトルを一本持ち帰った。
N嫁が運転しながら何か喋っていたが、Nも私も夢うつつだった。