シー君が仕事から帰ってきた。



リビングの椅子に座り、2人ともしばらく沈黙。




ドキドキ…。









シー君が口を開いた。


『Yさんに、もう会わない方がいいと言われた。』



『既婚者の俺と、なんというか、特別な関係?親密な関係?になっているっていうのが辛くなってきた。しんどくなったって言ってた。』


『そうなんだ…。』

正直ちょっとホッとした。
敢えてキツイ言葉を選ぶとしたら、『やっと気づいたの?遅いよ!』ってYさんに言いたい。


『それで?シー君はそれで納得したの?』



『すごくショックだった。悲しい。でも、Yさんが会うことでのメリットより、辛さの方が勝るのなら俺からは無理に言えない。』



『(Yさんが)自分がどうしたいのか、本当はきちんと落とし所を見つけたいと言っていたけど、今はそんな心の余裕がないって。そんなパワーがないって言ってた。』



『仕事仲間としても、もう関わりたくないって。距離を置きたいと言われた。』




シー君とYさんがうまくいかなくなったと聞いて、私の最悪の妄想通りにならなくてよかったと思いました。


だけど、そのことでこんなにも落ち込んでいるシー君の姿を見て、とても悲しく、無性にイラつきました。本当に自分勝手だなぁと。



『私は最初からうまくいくとは思わなかったよ。既婚者のシー君と一緒にいたって、Yさんも幸せになれないよ。既婚者だって分かっていても、好きだったら自分の事をもっと見てほしい、もっと一緒にいたいって思うもん!それに耐えられなくなっちゃったんだよ!』



イラついた気持ちのまま喋ったら、ちょっと強めの口調になったのか、明らかにシー君の機嫌が悪くなって、その後何も喋ってくれなくなりました。