無邪気にもほどがある紅雅様は年跨ぎの瞬間、ジャンプしてその時、地球にいない儀式、をずっと続けてきた。そう、平成から令和に変わるあの瞬間も。飛んでいた。だがしかし、紅雅様は2020年に変わるその瞬間、年越し蕎麦を食べていて飛ぶのを忘れた。紅雅様はそのせいで気持ちよく新年を迎えられず今日に至る。どうでもよい報告だな。とにかく自由人の紅雅様は昨年の公演でも好き放題やっていた。会場内を歌いながら練り歩き、ターゲットを探す。ロックオン。おもむろに手を伸ばす。そ、それは平民がかけていたメガネ。かけた。写真を撮るよう強要した。ご満悦。我々は、遊ぶように生きる。それが中小貴族。なのだ。