星輝柚瑠(せきゆずる)が
札幌入りした。
まずはダンス稽古から合流。
ペガサス明倫先生と、
ダンスバトル。
ではない。
茫然自失の
振り落とし。
汗だけが無駄に流れる
90分。
こんなに汗を流し、
この二人が本番で
ガリガリに痩せて
世界を壊さぬよう
祈るばかり。
さあ、頑張った後は
銀河様、音羽さん、
あいざわと
星輝さん念願の
平民の居酒屋
串鳥へ!
串鳥。
貴族
カチョカバロ。
あいざわは、
音の旅人として思うこと、
を語り、
音羽さんと
意気投合。
それを聞いて
星輝さんが
なるほど!
と深く納得していたり。
銀河様、途中で気付く。
ここに音の旅人三人衆が大集合しているではないか!
しばらく、銀河様そっちのけで
音の旅の極意や楽しみ方について盛り上がっていたようだ。
銀河様は3人に
旅に行ってもいいから早く帰ってきて欲しい
と、懇願した。
3人は明るく
ハーイ!
とニコニコしなが
答えた。
そのうち話題は
ダンスに。
「したり顔で道新ホールを無駄遣いする事」が
変わらぬ
ミッション。
もうよして下さい!
と平民が懇願するような
貴族の世界観を
ごりごりと押し付けるのが
我々の
仕事である。
そのために
この地球に生まれ落ち
大人になり、
今に至る7人なのだ。
昨年ダンスでペアを組んだ
あいざわと星輝さんが
「そうですよね!切磋琢磨する箇所を間違えたらおしまいですよ」「そうそう」
と言い、
ぼくとセキさんなんか、
もうペアダンスの時、
二人で切磋琢磨して
お腹とお腹が擦れちゃって
火花が出てましたから!
火打ち石みたいでしたよね!
わたしとあいざわさん!
火打ち石!
そう!
カンカン!て
カンカン
カーン!て
銀河様と音羽さんはお腹とお腹が擦れあって火花が散る様子を想像して笑い死ぬ所だった。
まだ生きていて欲しい。
そうこうしていると
星輝さんがスマホを床に落とした。拾おうと身をかがめていて、銀河様が黙ってみていると星輝さんはギリギリこところで手が届かず、
すかさず向かい側にいたあいざわが取ってあげようと身をかがめ、銀河様は微笑ましい気持ちで見ていたそう。
お互い身をかがめてモゾモゾしているが、どうやってもお腹が邪魔をしてスマホに手が届かず。
銀河様はその二人を見て悲しくなった。
やっとの思いでスマホを拾う。
串鳥の床に落ちたスマホをやっとの思いで拾う(拾えていないが)あいざわと星輝さんが、あの過酷なダンスを頑張っている。もうこうなったら、
感動しかない。
そういえば
店に入る前にお金をおろしてきたあいざわが、待っているみんなの所に走って来て、
億、用意しました!ここを早く離れましょ、強奪されたら大変!さ、早く!
中身は汗にまみれたジャージ。
楽しそうだな。そのくらいラジオで喋ってくれたら本当に助かるのにな。
そう銀河様が言った。
あいざわは、
その話はしちゃダメ!
ダメなやつ!
と銀河様の言葉を遮り
あたふたしていた。
次回のラジオも
楽しみだな。
ま、串鳥の夜は
相当笑ったようで
何より。
※銀河様は体力づくりの為
馬車ではなく自転車で帰って行った。そこそこの距離、後悔していた。
星輝さんからの江戸みやげ。
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