今日は午前中から
市内某所にある衣装部屋へ。
宮廷お針子G Zは
ファッションショーに出す着物ドレスの新作製作で不眠不休の中、シークレット歌劇團0931がモデルを務める舞台衣装のファッションショーパート打ち合わせの為、我々の元を訪れたが、
ほっちゃれ
状態。
ほっちゃれとは、
北海道の方言だ。
意味を知りたければ
「へい！」とか
「オッケー！」とかに
聞けばわかる。
そして。
あの男が登場。
あいざわ。
「はあーなるほどー。ここが衣装部屋ですかー。ほうー。」
自分の肖像画のズレを直し、
部屋を見渡す。
地獄の引越しをやってのけた
銀河様と、紅雅様、音羽さんはじっとあいざわを見つめる。
G Zは、ゲラゲラ笑いながら
「入るのかな、衣装。入るのかな？この身体、大丈夫？」
と声をかけていた。
あいざわは、
あー、ちょっとわかんないですねぇ〜。
？
あいざわよ。
ショーは
明日だ。
作業服とニッカポッカで作られた貴族の衣装は何とか大丈夫なようで、安堵した。
G Zは、
「問題はジャージの軍服ですね。入るのかな、、、」
入った。
しかし。
ぱんぱん。
あいざわは、銀河様に
ふんっふんって
腹に力を入れてみろ。パーン！と弾けないかどうか確かめろ。
あいざわは、
「ふんっ、ふんっ！」
と腹に力を込める。
ギリギリ
キープ
綱渡り。
音羽さんも
もしかしたら、の状態ではあったが何とか細身のドレス、ファスナーは上がった。
満面の笑み。G Z、一安心。
顔はお見せできないが
今日の音羽さんは何故か
キムタクが「あめみや〜」と
呼んでいた頃の
松たか子に寄り過ぎ。
銀河様に
「お前今日松たか子が出過ぎているな。」
と言われ、
満更でもない感じだった。
いつもは、
こっち寄りなのに。
↓
げっ歯類。
無事フィッティングも終え
G Zを送り出してから
明日の準備をして
なるべく静かに
部屋を出る貴族たち。
お年寄りが多いのか
各部屋からいろんな
読経の声が聞こえてくる。
神様仏様に
この読経がどうか
届きますように、
と衣装部屋を後にする。
近くにある
昭和感満載の喫茶店で
軽食でもどうか、ということに。あいざわは、
「あー、ぼく、パソコン壊れちゃいましてー、買いに行きます！」
と、誘いを退けた。
好きにすれば
よい。
街行く人々は
この大きな荷物の中に
まさか、
ジャージで出来た軍服や、
作業服で出来た貴族服が
入っているとは思うまい。
春らしい陽気の今日、
昭和感満載の喫茶店で
貴族がチョイスしたメニューはナポリタンスパゲッティでも焼きそばでもハンバーグ定食でもなく、
鍋焼きうどん。
貴族の春は
まだまだ先。
明日はいよいよ
ファッションショーの
ゲストモデルと
トークショー。
気が向いたら
来てくれ。
問い合わせ
090-8277-3640（石栗）まで。
当日券5000円
ぼくがいますから。来ないと損しますからね。
