銀河様と紅雅様が必ずピラティスの長谷川トレーナーから最初に確認される言葉。
お2人の返事は決まってこうだ。
先生!右肩が痛いのだ!
先生!股関節が痛いのだ!
のはずだったが
今回は違っていた。
先生!口唇へルぺスができて痛いのだ!
なぜか2人揃って口にデキモノ。
別にキスしたり、仲良く食べ物をシェアしたりしていた訳ではない。全くバラバラの生活をしていて同時に同じ目に遭う。
こんなシンクロニシティいらぬ
長谷川トレーナーは
いつも銀河様には青いマット、
紅雅様には赤いマットを敷いて待ってくれている。
銀河様は
もう死ぬかと。
いま死ぬかと。
これ以上やったら死ぬからな!
紅雅様は
重たい!嗚呼!我が身が重たすぎる!
と、叫びながら
1時間みっちり筋肉と会話をしているらしい。
ただそれは前向きな会話ではなく、
もういいんじゃない?もう無理なんじゃない?うんやめたいよね?やだよね?
という生ぬるい会話だ。
そして合間に水を飲む。
それでも紅雅様は足が攣る。