まさか!の平民。 | シークレット歌劇團0931 ~秘密の夜会へようこそ~

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平民率が高まり、
ここかしこに
潜む「平民」。




銀河様が3年ぶりに訪れた
手相鑑定。
相変わらず
ど変態線健在。

しばらく
鑑定が進み
先生が徐ろに
「そろそろ突っ込んでいただかないと。」
と、銀河様を見つめる。







お気づきだろうか?




もう一度




猪木、
ではない。



赤タオル。
寿席の平民。

鑑定の先生が

ずぶずぶの平民だった件。



銀河様、
椅子から落ちる程
この演出にやられた。



先生が平民デビューを果たしていた事は知っていたが、
まさか鑑定の席でそんなトラップが仕掛けられているとは!




銀河様が来る前に、首元に赤い09タオルを仕込んでいたクールビューティーな先生のお姿を想像し、銀河様は思った。






平民恐るべし。貴族もうかうかしておれぬ。




どんな時も気を抜くなかれ!
そう、喝を入れられたような
手相鑑定であったようだ。



帰り雨が降っており
先生は銀河様に
よろしかったらこれでしのいで下さいませ。と





下ろしたての
09白タオル
をそっと差し出した。



重ね重ね
平民怠りなし。


中小貴族たちも16年の月日で進化を遂げているが、平民もまた進化成長を遂げている。



こうして我々は持ちつ持たれつでゆくのだな。


銀河様はそう呟き、鑑定の内容は全てどこかに飛んでいってしまい、赤い09タオル演出しか記憶にない、とのこと。



どこでどのような形で会うかわからぬ平民の為に今後は油断せず過ごして行かねばな…と誓った日。