「日葬祭典 回想録」は「葬儀の話」「ヤクザの話」「神輿愛好会 櫻睦の話」「雑談」の4本柱で書き込みをしています。

 

都内の葬儀業界で狂ったように変わったのは火葬場だと思います。何しろ90%近い独占企業なので、葬儀社も冠婚葬祭互助会も何もいう事が出来ないのが実情なのです。例えば令和元年に1番安い火葬料金が¥53,000円だったのが、燃料費が高くなったからと言って、別に燃料費特別付加火葬料¥12000円を支払う様になり、コロナ過で¥75,000円プラス¥12000になり、火葬場からお知らせのFAXが送られて来たら、6月から火葬場料金が¥90000円になります。ただし燃料費特別付加火葬料はいただきません。という内容だったそうです。

 

このFAXを見ても、葬儀社も冠婚葬祭互助会も誰も火葬場に文句が言う事が出来ません。火葬場にある葬儀式場もある¥250,000円から¥300,000円になったり、堀之内火葬場が今迄葬儀式場が、3式場だったのが7式場になりました。代々幡火葬場も葬儀式場が6式場だったのが、17式場になりました。

 

ご遺族にとりましてはいい事でしょうが、葬儀社にとっては今度何が起こるのかが心配というよりも、今度は何をしてくるのかが楽しめる位の強い気持ちを持っていないと、ノイローゼかうつ病になってしまいそうな気がします。

 

現状は葬儀式場を使う遺族の人達が多くなって、お寺さんも多く来るので参列者の人達の駐車場も一杯で、大変みたいです。当社で随行車に使っていたロールスロイス リムジンの様な車は、当然火葬場からは断られるでしょうし、トラックも禁止されるでしょう。

 

私は「住吉会」の西口親分の奥さんから西口親分の形見分けに頂いたセカンドバッグの中に、強運を入れてくれたのは本当だと思っています。

 

その為に4人の部下達に卑怯な手口で裏切られましたが、私は葬儀社にとっては大打撃を受けたコロナ過も経験をしていませんし、バブルの時にはもの凄い金額の葬儀もやりましたし、ヤクザの全盛時代の葬儀も経験したので、葬儀社人生では最高だと思っています。ただ飼い犬に手を嚙まれましたが、まだ結果が出ていませんので楽しみにしています。

 

なぜ火葬場がこの様な事になったのかを書きますと、都内の6ヶ所の火葬場を運営している会社は「東京博善株式会社」と言う会社で、昔は株主が10名位しかいなかったみたいです。

 

ある時に「東京博善株式会社」の社長の息子さんが所有していた、「東京博善株式会社」の株を担保に金融機関からお金を借りて事業を始めたらしいのです。

 

事業に失敗をして、担保にしてあった「東京博善株式会社」の株を、田中元総理大臣の盟友の「国際興業株式会社」の小佐野社長が引き取ったそうです。

 

そうしたら火葬場の株を手にした半年後に、小佐野社長のお兄さんが亡くなったそうです。

 

そして1年後には弟さんが亡くなったので、火葬場の株を小佐野社長の子分だった「廣済堂出版株式会社」の櫻井社長に譲ったそうです。

 

そして1年後に「国際興業株式会社」の小佐野社長が亡くなったそうです。ところが「廣済堂出版株式会社」や関連会社が不景気の為に赤字になった時に、火葬場を運営している「東京博善株式会社」だけが黒字だったそうです。

 

そこで櫻井社長が本格的に火葬場の経営に力を入れる様になって「東京博善株式会社」の株を増資をして筆頭株主になって「廣済堂出版株式会社」の子会社にしたそうです。

 

そして「東京博善株式会社」の会長に櫻井さんがなって、自分の子分の大橋さんという方を社長にしたそうです。

 

そうしたら大橋さんが縁起が悪いので、副社長なら引き受けるという条件で長い期間「東京博善株式会社」には社長がいなかったみたいです。

 

そして火葬場は秋と春には慰霊祭をする事にして、火葬場を全部建て替える事にして現在の立派な火葬場になったそうです。

 

ところが建て替える時に火葬炉の数を少なくして、亡くなった方を火葬している間に待っている遺族の方達の、控室を多く作ったらしいのです。

 

その結果、火葬炉が足りないのですが、控室は空いているという状態になってしまっていたそうです。

 

ところが「廣済堂出版株式会社」を「廣済堂」という会社名にして、本格的に火葬場事業に力を入れ始めた様なのです。

 

ところが不景気になり「廣済堂」がどうも中国系のファンドに入りこまれてから、「東京博善株式会社」の経営方針が変わったそうです。

 

まず「東京博善株式会社」で葬儀社を始めたり、火葬料金の値上げ、葬儀式場の値上げ、次に火葬場の控室を葬儀式場にしました。

 

次に火葬場で働く職員の職場変えも激しくて、今迄火葬炉で働いていた職員の人が駐車場のガードマンになったり、ご遺族の案内をしていた女性が清掃作業をしたりしています。

 

葬儀式場といっても4~5人で葬儀を行なう事が出来る和室の葬儀式場や、10~15人で葬儀を行なう事が出来る椅子席の葬儀式場を作り、控室も少人数の部屋にしたそうです。

 

でもこのほうが現在の葬儀のニーズにあっている事は確かだと思います。

 

ただ葬儀社にとっては火葬場で葬儀社を作られたり、火葬料金を一方的に値上げされたり、小さな葬儀式場を作られると、いろいろな影響が出てくるのは確かです。