32歳で巨大卵巣癌と宣告され、自ら医師でありながら心身共に擦り減る生き方をしてきたことを反省した私。
これからの人生をしあわせあつめの旅とし、それを人と分かち合うために綴ります。
世界の生き物達を訪ね、いのちと幸せについて学び直しています。


「奇跡のリンゴ」という本があります。

木村秋則さんという農家の方が、絶対不可能と言われた無農薬、無肥料でのリンゴ栽培を成功させた実話について書かれています。



一般に売られているのは、品種改良されており、大きくて甘いリンゴです。

これらのリンゴは、虫や病気に弱く、農薬や肥料なしでは生きていけません。

薬漬けで、常に栄養剤を補給されることでしか生きられない、生命としては不自然なリンゴです。

木村さんは、長年の想像を絶する苦労の末、生命として本来の力を発揮した「奇跡のリンゴ」を作ることに成功したのです。

それは農薬も肥料も使わず、土壌を含め自然な環境で育てるというものでした。

そのリンゴは、一般的なリンゴにはない、奥深く複雑な味がするそうです。





人が生産性を求めるがばかりに農薬を使って作物を育てる文化が当たり前になってしまった。

これは作物に宿る本来の命を抜いてしまったということになると。

現代人の病気や、男子出生率の低下は、本来の命が宿らないものを食べ続けた影響だと言う方もいます。


木村さんは、リンゴや自然の力を信じてありのままのあるべき姿に戻してあげただけだと。

決して特別なことはしていない、と言うのです。




これは、人間にも当てはまることだと思います。


周りがこうすべきだと言うから。

世間ではこれが常識とされているから。

周りに認められなければ。

…そう言って本来の自分を否定し、無理やり曲げてしまう。

そんな生命として不自然な状態が続けば、生物として内に秘めた生命力が損なわれるのは、当然のように思います。


周囲に合わせて、自分を否定して、本来の自分を押し殺して生きてきた私が癌を発症したように。



このブログで何度もお伝えしている通り、

自然の摂理に反すれば、いつか必ず、何かの形で崩壊が訪れる。

野生動物達が力強く生命力に満ちているのは、ありのままの姿で、堂々と生きているからではないでしょうか。




本来の自分を見失わない、殺さない。
自分の生命力を潰さない。

これは人に対しても。

本来の力を信じて待つこと。

例え良かれと思って人をコントロールしようとしても、その人の本当の望みとずれてしまえば、いずれ本来の生命力を損なう結果になりかねません。一時的に良いように見えたとしても。


情報化社会の現代です。
多くの情報に流されやすい時代にあっても、本来の自分を見失わないこと。
必要なことだと思います。