。今から43年前、昭和54年・1979年のこの日は大学時代の同級生が結婚式を挙げた日である。
早い話が彼と奥さんの結婚記念日なのだが、その約1か月前に友達が少ない彼から電話がかかってきて、結婚式に出てほしいという話。
確かにわざわざ鹿児島まで結婚式に参列しようなんて友人はまずいないだろうことは容易に推測できるから、1週間待って、と返事は保留。
ところがその週末、競馬で80倍の穴馬券を当ててしまったのである。
当時は枠連中心で、新宿場外は1000円単位のみの発売という不便さが幸いして、80倍は8万円だ。
これで交通費・宿泊費・ご祝儀分まで賄えてしまうので、週明けに「行く」と返事して、当日機上の人になったのである。
式場で結婚式と記念撮影への参列を頼まれ、さらに「スピーチもお願い」されていやいや引き受け、披露宴会場に。
この時、自分の真正面の席にいたのが、新婦の高校の同級生で、人生最大の人選ミスとなった「元ヨメ」である。
つまり、元ヨメに会ったのは、後にも先にもこの日が最初であり、自分の結婚記念日よりもたちが悪い記念日となったのである。
そういうめぐりあわせになったのは、この日の新郎新婦が席決めの時に「同じ証券会社同士だから話が弾むかも」という安易な発想で決めてしまい、それにまんまと乗せられた自分もいい加減だったなあと反省することしきりである。
結局、2001年に元ヨメとは離婚し、ほぼ同時に離婚した同級生夫婦の当時の新婦と10年近くつきあっていたのだから、面倒な話である。
ただ、元ヨメに会ってかから別れるまでの22年間よりも、2001年から脳内出血で倒れるまでの9年間の方が、幸せだったなあと思うのは身勝手だろうか。
今日はすることないから、少し考えてみよう。