相撲協会の北の湖理事長が亡くなった。
昨日の朝、貧血で救急搬送されたというニュースに触れたが、その日に亡くなるとは思わなかった。
昭和28年生まれで、自分よりたった2歳上。
死因は大腸がんのようだが、がん特有の「痩せたなあ」感がないままの死だったことで、自分も怖くなった。
これまでずっと、「痩せない=がんじゃない」という論法で、大丈夫だと言い張ってきたが、そう言うだけの根拠がなくなってしまった。
「憎らしいほど強い」人だった。
現役中は笑った顔などほとんど見なかったし、勝っても負けても仏頂面で、インタビューでも無愛想この上なかった。
勝った時に土俵上で「どうだ」と言わんばかりの顔で相手を一瞥して戻っていく。
土俵上でガッツポーズなどもってのほか。
実は不愛想に強いこの人のファンでもあったのだ。
合掌、である。
天国で誰と相撲を取るんだろう?
現役中に亡くなった玉の海関といい勝負をしそうだと思うが。