いつものようにデイサービスでお昼を食べて、少女時代のライブDVD(やっと届いた)を見ていた時のこと。
イヤホンを付けた状態でフルボリュームだったので周囲の物音は全く聞こえず、目は当然のことに画面を食い入るように見つめていたので、全く気づかなかったのだが、隣の席で大変なことが起きていた。
テーブルに立てかけてある隣の席の利用者の杖がこっちに倒れてきて自分の足に当たる。
痛いなあ、と思いつつも画面に見入っていたので杖を元に戻してやったのだが、またすぐ倒れてくる。
何してんの?と思って足元を見ると、足が大きな貧乏ゆすり状態になっている。
テーブルにも揺れが伝わってくるくらいなので、よほど面白いことでもあるのかと思って隣を見たら、隣の席では全身痙攣が起きており、ナースが口にタオルを突っ込んでいた。
「何?」と思っているうちに、別のスタッフが「席を移動してください」と言ってきて、別のテーブルに移動した。
真向いの席にいた人に何が起こったか訊いてみると、「て×××の発作」だという。
何の前触れもなくいきなり発作が起きたらしく、スタッフさんたちも大わらわ。
ナースはさすがに冷静に対処していたが、ノーサイレンでやってきた救急車に乗せられて搬送されていった。
真向いの人曰く「去年、車を何度か貸したんだよね」と。
何年か前に京都の方で「て×××」の薬を飲まずに車を運転し、運転中に発作が起きて通学中の子供の列に突っ込んで大事故になったこともある病気である。
「これからは車は貸せない」と言っていたが、なぜこの人がデイサービスに通っていたか初めてわかった。
とにかく、年明け早々びっくりである。
今のところ、自分には関係ないかもしれないが、自分も気をつけなきゃ。